メキシコペソや豪ドルなど投資家にとって魅力的な通貨の最新状況について、これまでの動向や注目ポイントについて解説します。
作成日時 :2024年3月8日16時00分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也
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南アランド/円チャート(日足)
※レポート内の為替レート・チャートは外為どっとコム「外貨ネクストネオ」を参照
「先週の南アランド/円は7.9円台へと強含む展開」
日経平均株価が史上初めて4万円の大台に乗せた4日に南アランド/円は7.9円台を回復すると、5日には南ア10-12月期国内総生産(GDP)が前期比+0.1%と小幅な伸びにとどまったものの7.939円前後まで上昇。リスクオンの流れに乗って6日には7.950円前後まで続伸するなど、順調に上値を伸ばしました。7日はドル/円が147円台へと下落したため伸び悩みましたが、金価格の上昇などが支えとなり堅調を維持。8日の東京市場でも7.9円台で推移しています。
「今週の南アフリカランド/円の注目ポイントは選挙戦」
南アフリカでは5月29日の総選挙に向けた選挙戦が本格的に始まります。これまで政権を維持してきた与党・アフリカ民族会議(ANC)が、景気低迷の長期化や高インフレ・高失業率などへの不満から支持率を落としており、今回の選挙では過半数議席を割り込む可能性が指摘されています。ANCの第一党の座は揺るがないと見られますが、少数与党となれば政権運営が今以上に苦しくなると考えられます。新興国の政治リスクは通貨安圧力となり得るため、南アフリカの今後の政局に注目です。そうした中で、今週はインカタ自由党などの野党各党が選挙公約(マニフェスト)を発表すると見られています。政党支持率に関する世論調査なども伝わる可能性があるでしょう。
当面の南アランド/円見通し
予想レンジ
7.825円~8.000円
基調
方向感模索
当面の注目ポイント
☆南ア野党選挙公約
・主要国株価、国際商品価格
南アフリカランド/円(ZAR/JPY) 為替チャート・FXチャート│はじめてのFXなら外為どっとコム
経済指標・イベントの結果について
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お知らせ:FX初心者向けに12時からライブ解説を配信
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神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。
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