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来週の為替予想(ポンド/円 ユーロ/円) 「想定より早い日銀織込み、その修正もあるのか?」ハロンズ FX 2024/3/10

 

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執筆:外為どっとコム総合研究所 小野 直人
執筆日時 2024年3月8日 15時30分

想定より早い日銀織込み、その修正もあるのか?

3月4日週のユーロ/円、ポンド/円は下落

鈴木財務相は閣議後の会見で、政府がデフレ脱却宣言を検討しているとの一部報道について「そのような事実はない」と否定したほか、日経平均株価が史上最高値を更新する中で円売りが先行し、ユーロ/円は163.524円、ポンド/円は191.185円まで上昇しました。しかし、その後は伸び悩む米ドル/円を睨んで、ユーロ/円は160.553円、ポンド/円は188.241円まで押し戻されました。(各レート水準は執筆時点のもの)

FXのライブ解説、円高の脆弱性露呈か、2018年初頭以来の円ショートの行方 (2024年3月7日)

※相場動向については、外為どっとコム総研のTEAMハロンズが配信している番組でも解説しています。

ECBも利下げを視野に入れ始める

4会合連続で政策金利を据え置いたECBは、成長見通しやインフレ見通しを引き下げました。賃金上昇が根強いため当局者らは早過ぎる緩和を警戒する姿勢を崩していませんが、利下げにわずかに近づく格好になりました。実際に行動するには、5月中下旬に発表予定の1-3月期の妥結賃金を確かめる必要があるものの、利下げ期待からユーロの上値は限定されそうです。ユーロ/円は日銀のマイナス金利解除などの政策修正への期待感も加わって、さらに上値が重くなった感があり、下方向への警戒は怠れません。日銀を巡る思惑がユーロ/円のドライバーになりそうです。

ユーロ/円は、上昇チャネルがワークしておりトレンド転換かどうかの判断は早計かもしれません。ただ、164.306円(23年11月16日)からの抵抗線もあって、上値の重さも意識され始めています。上下のラインをどちらに向けてくるのか注目です。

【ユーロ/円チャート 日足】

EUR/JPY日足チャート
出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」
予想レンジ:EUR/JPY:160.000-164.000

ポンド円、円相場次第

英国予算責任局(OBR)は、今年の成長率見通しを従来の0.7%から0.8%、来年の成長率見通しを従来の1.4%から1.9%へそれぞれ引き上げました。また、インフレ率についても数カ月後には目標の2%を下回るとの予測を示しました。公共料金の引き上げの効果がはく落するためインフレ率は落ち着きつつありますが、依然として賃金の上昇率が高止まりしていることを踏まえれば、2%以下へ見通し通りにインフレが低下してくるか分かりません。先ずは、12日の雇用データと共に発表される賃金データを確認する必要がありそうです。また、家計部門の弱さも続いているため、成長ペースが上向くかどうかも疑問です。ポンド/円は、英国の高インフレと景気減速に挟まれポンドの方向性が見定めづらい中で、円主導の展開になりやすそうです。

ポンド円はテクニカル的には、上昇チャネルから、下方チャネルに転じた可能性があります。下降チャネルの下限にタッチして上限付近まで戻す期待はあるものの、190円半ばからは戻り売りが被さってくるのではないでしょうか。

【ポンド/円チャート 日足】

GBP/JPY日足チャート
出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」
予想レンジ:GBP/JPY:187.500-191.500

3/11 週のイベント:

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外為どっとコム「経済指標カレンダー」

一言コメント

市場では、日本と主要国の金融政策の格差縮小への思惑が再燃しています。これまで何度となく裏切られ悔しい思いをしたため、今度こそ信じてもいいのだろうか悩みます。

 
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