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来週の為替予想(米ドル/円)「下値支持帯で下落ペース鈍化も上値は重い、日銀観測へのけん制にも注意」ハロンズ FX 2024/3/9

 

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執筆:外為どっとコム総合研究所 小野 直人

執筆日時 2024年3月8日 13時10分
更新日時 2024年3月11日 11時40分(※米ドル/円の日足チャートに不備がありましたので、チャートを差し替えました)

下値支持帯で下落ペース鈍化も上値は重い、日銀観測へのけん制にも注意

3月5日週の米ドル/円は下落

米ドル/円は短期勢の買い戻しから150.569円まで持ち直したものの、さえない米企業景況感や雇用指標を受けて上値が重くなりました。また、時事通信による一部審議委員が3月の日銀会合でマイナス金利解除に賛成票を投じる可能性があると報じるなど、日銀の政策修正期待が意識されたほか、パウエルFRB議長の「利下げを確信するのはそう遠くはない」との発言が米ドル安・円高を促し、米ドル/円は147.524円まで下げました。(各レート水準は執筆時点のもの)

FXのライブ解説、円高の脆弱性露呈か、2018年初頭以来の円ショートの行方 (2024年3月7日)

※相場動向については、外為どっとコム総研のTEAMハロンズが配信している番組でも解説しています。

物価・賃金の好循環への確度は

米共和党のトランプ氏がスーパーチューズデーを圧勝して、次期大統領選挙の候補者指名を確実にしたと同時に、これで投資家も予見しづらい言動に振り回されることが濃厚となりました。具体的な公約が出ていないうちから、あれこれ悩んでもしょうがないとは思いますが、不規則発言には引き続き警戒したいです。もっとも、共和党の指名者選びがほぼ決着したため、トランプ氏の話題は目先の材料から外れた感があります。マーケットの視線は再び日米の金融政策の動向へ向かいそうです。

米国で消費者物価指数CPI、小売売上高などが発表されますが、これらを通じてパウエルFRB議長の言う「遠くない時期」が、市場のコンセンサスである6月と符合するのかどうか確かめることになりそうです。特にCPIはインフレ鈍化のペースが再び加速してくれば、FRBの利下げ期待から今度は米ドル高が巻き戻される危険はあります。


かたや3月のマイナス金利解除の現実味が増しつつある、本邦の金融政策に向けた動きが慌ただしくなりそうです。国内企業物価指数や法人企業景気予測調査のほか、15日には春闘の集計結果公表と、物価・賃金の好循環に向けて前向きなデータが示されるのか注目されます。連合が明らかにした組合側の平均要求水準は5.85%と昨年以上に高い伸びとなっていますが、この水準に企業側の回答がどこまで迫るのかが重要です( https://www.jtuc-rengo.or.jp/activity/roudou/shuntou/index2024.html )。要求以上の回答が出てくれば、日銀の政策修正観測が進み円を押し上げそうな一方、要求を下回ってくるようなら円高の流れが一巡しそうです。ただし、行き過ぎた円高によっては、日銀への期待感をけん制するような観測記事が出てくる可能性も否めず、そちらへのケアも怠れません。引き続き米ドル/円は日米の金融政策見通しに対する温度差がドライブ要因になりそうです。

来週の米ドル/円、146-147円の支持帯で踏み止まれるか注視(テクニカル分析)

米ドル/円は、100日移動平均線(147.73円:執筆時点)、146.822円(昨年12月28日安値140.255円からの上昇幅の38.2%押し)、200日線(146.18円:執筆時点)と下方向にサポートラインが並んでいる様子からは、下落ペースが徐々に落ち着く期待はあります。ただ、5日線と21日線のデッドクロスで足許の地合いが悪化しており、この支持帯を抜けるようなら、下落幅が広がる危険があるため、注意は必要です。上方向は高田ライン(149.206円)を超えても上昇スピードが上がりづらく戻り売りが被さってきそうです。

【米ドル/円チャート 日足】

ドル円 日足チャート

出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」
予想レンジ:
USD/JPY:146.000-150.000

3/11 週のイベント:

スケジュール

外為どっとコム「経済指標カレンダー」

一言コメント

中国北京で食べ放題の60円定食が人気を集めているそうです。1人民元が20円程度ですので2元そこそこと言ったところで満腹になれるそうです。ちなみに、現在は物価が上昇していて分かりませんが、1元で饅頭(中国風蒸しパン)が1個買える程度だったと記憶してますので、日本人の価格なら、肉まん2個程度の定食といったところでしょうか。

 
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