■ドル/円:149円台へ下落…早期マイナス金利解除観測が高まる
東京市場のドル/円は、150円を割る展開。高田日銀審議委員の発言を受けて早期のマイナス金利解除観測が強まると一時149.69円前後まで下落しました。その後はやや値を戻しましたが、150円台の回復が一時的にとどまるなど上値の重い動きとなりました。欧州市場でも上値は重く149.61円前後まで下値を拡大しています。
●日経平均株価:39166.19円(-41.84円)
●TOPIX:2675.73ポイント(+0.78ポイント)
今夜は米1月個人消費支出物価指数(PCEデフレーター)が発表されます。市場予想は前年比+2.4%、食品とエネルギーを除いたコアPCEデフレーターが前年比+2.8%となっています(前回:+2.6%、+2.9%)。米連邦準備制度理事会(FRB)が注目するインフレ指標なだけに、ドル/円相場の急変動につながる可能性があるため注目が集まります。また、同時刻に発表される米新規失業保険申請件数にも注目です。
ドル/円をテクニカル分析で見ると、年初来高値150.80円台を上値に伸び悩むと10日線を下抜けて一時149.60円台まで下落しました。ただ、足元では20日線が下値支持となりレンジ内での推移が続いています。仮に20日線を割り込むと149.00円に向けて下値を拡大する可能性があります。ただ、上昇トレンドの中で149.00円付近は下値支持と意識されて押し目買いポイントと見ることもできます。下落バイアスが強い状態ではありますが、150円台に向けて反発する可能性もありますので注目しておきましょう。
ドル円 チャート分析(日足)
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米ドル/円 (USD/JPY)為替チャート・FXチャート│はじめてのFXなら外為どっとコム
■日経平均株価CFD:39000円台を保つ
日経平均株価CFDをテクニカル分析で見ると、39600円台を高値に伸び悩みじりじりと高値を切り下げています。上値の重い状況から39000円を割り込む場面もありましたが、直近上昇幅の半値押し水準を支持に反発すると39100円台へ持ち直しています。しかし、トレンドラインが上値抵抗になっているため引き続き伸び悩む可能性があります。ただ、トレンドラインを上抜けるようだと再び上値模索の展開となることも考えられます。
日経平均株価CFD チャート分析(4時間足)
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この後の経済イベント
2/29(木)
21:00 メキシコ1月失業率
21:00 南ア1月貿易収支
22:00☆独2月消費者物価指数・速報値
22:30☆カナダ10-12月期GDP
22:30 カナダ12月GDP
22:30 米1月個人所得
22:30 米1月個人消費支出(PCE)
22:30☆米1月PCEデフレーター
22:30☆米新規失業保険申請件数
※☆は特に注目の材料
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宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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