オーストラリアの通貨「豪ドル」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。
執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉
豪ドル(AUD)トレードに関わる現在までの相場トピック
・NY原油先物市場は大幅反落。暖冬の影響で天然ガス価格が大幅安となったことにつれた。石油輸出国機構(OPEC)プラスが4-6月まで減産を続けるとの見通しが報じられたが、「供給余剰が深刻」と受け止められたことも売り材料となった。終値は前日比-2.12ドルの1バレル=76.49ドル(2月23日)。
・2月15日発表の豪1月雇用統計は、雇用者数が市場予想(1.50万人増)を大幅に下回る0.05万人の増加だった。失業率は4.1%へ悪化(前回:3.9%)、労働参加率は66.8%で横ばいだった。
・2月6日に豪準備銀行(RBA)は金融政策決定会合を開催。政策金利は4.35%で据え置きとなった。
・1月31日に発表された豪10‐12月期CPIは前年比+4.1%となり、前四半期(+5.4%)から鈍化。同時に発表された豪12月月次消費者物価指数(CPI)は前年比+3.4%で前月(+4.3%)から鈍化した。
今日の豪ドル(AUD)トレード メインシナリオ
史上最高値を更新した日経平均、ダウ平均を支えに豪ドルは堅調さ維持
本日は豪州や中国にて主要な経済指標の発表が予定されていないため、豪ドル相場は株式市場の動向を眺めながらの動きとなりそうだ。前営業日(22日)に日経平均株価が史上最高値を更新した。日本経済が長年のデフレから脱却しつつあるとの見方や、円安の影響による割安感などがあるためだ。この流れはまだ続きそうだ。また、米国のダウ平均株価も好調な米経済に支えられて、連日史上最高値を更新している。株価の上昇はリスクセンチメントに敏感な豪ドルにとっては支援材料となるため、豪ドル相場は大崩れしにくいだろう。
想定される個別シナリオ
■日米株価指数が史上最高値を更新
⇒日米経済は堅調
⇒資源需要が高まる
⇒豪ドルは資源国通貨
⇒豪ドルは買われる
豪ドル/円 最新チャート分析
今後の注目経済指標・イベント
日米株価動向
「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果
外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円、豪ドル/米ドルともに雨。7時に豪ドル/円のMACDで売りシグナルが点灯。
【情報提供:外為どっとコム】
<「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」 詳細はこちら>
- ※ 「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」とは、選択した通貨ペア・足種に対して、複数のテクニカル分析を行った結果をパネル形式で一覧表示することにより、直感的に相場状況を把握することができるツールのことを指します。
- ※また、高機能チャート(パソコン版)/(スマホ版)では「取引分析」 を選択することで、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況をチャート上に表示が可能です(「外為注文情報」)。
- ※ なお「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」や、「外為注文情報」は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家ご自身でなさるようお願い致します。
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中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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