ポンド/円今日の見通し「本日16:00 英1月CPI発表！　市場は上振れを警戒？」FXトレード戦略　2024/2/14

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ポンドのFXデイトレードを行ううえで、インプットしておきたいトレードシナリオなどをギュッとまとめました。

執筆：外為どっとコム総合研究所　中村　勉
Twitter:@gaitamesk_naka
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ポンドトレードに関わる現在までの相場トピック

本日16:00 英1月CPI発表！
・英12月消費者物価指数（CPI）は前年比+4.0%と前月（+3.9%）から上昇。また、CPIコアは前月から横ばいの+5.1％だった（1月17日）。

・2月13日に発表された英1月失業率は4.0%で前回（4.0%）から横ばい。10-12月週平均賃金（除賞与）は前年比+6.2％と予想（+6.0%）ほど前月（+6.7%）から低下しなかった。

・2月1日の会合でイングランド中銀（BOE）は政策金利を5.25％で据え置いた。据え置きは3会合連続。金融政策委員会（MPC）メンバーの9人中6人が据え置きを支持、2名が0.25%利上げ、1名が0.25%利下げを支持した。

・英1月製造業購買担当者景気指数（PMI）と1月サービス業PMIの速報値はそれぞれ47.3、53.8となり、前月（46.2、53.4）から改善となった。（1月24日）

・1月12日に発表された英11月月次国内総生産（GDP、前月比）は+0.3%となり、市場予想（+0.2%）や前月（-0.3%）を上回った。
11月10日に発表された英7-9月期GDP（速報値）は前期比±0.0%となり市場予想（-0.1%）を上回ったが、前期（+0.2%）から減速した。

今日のポンドトレード　メインシナリオ

本日16:00 英1月CPI発表！　市場は上振れを警戒？

昨日発表された英10-12月週平均賃金（除賞与、前年比）は+6.2%と予想（+6.0%）ほど前月（+6.7%）から鈍化していなかった。そのため、「高い賃金上昇率が英国のインフレ鈍化の妨げになる」との懸念を市場は抱いている。
本日は英1月CPIが発表される。市場予想は前年比+4.1%で、前月（+4.0%）から加速となっている。前述の通り、英国の賃金上昇率は市場が期待したほど低下を示さなかった。そのため、現在短期金利市場では「BOEの利下げ開始は早くても8月」と若干後退している。仮に本日発表の英1月CPIが市場予想を上回れば、市場が予測するBOEの利下げ開始時期がさらに後退しポンドは買われることになりそうだ。
他方で、円相場の動きには注意が必要となる。日銀がマイナス金利政策を解除してもその後も緩和的な金融政策を粘り強く続ける方針を示していることにより、円が主要通貨に対して弱含みやすい状況となっている。そういった状況下で昨日発表された米1月CPIが市場予想を上回り、米国の早期利下げ観測が後退したことで円安が加速している。そのため、ポンド/円も上値追いの可能性は十分に考えられるが、急速に円安が進むと本邦政府・日銀による円買い介入の可能性が高まるため、円安のスピード感には注意しておきたい。

想定される個別シナリオ

■英1月CPIが予想を上回る
⇒BOEの利下げ開始時期は当分先との見方が強まる
⇒英金利が上昇
⇒ポンドは買われる

ポンド/円最新チャート分析

ポンド円　日足チャート

今後の注目経済指標・イベント

16:00 英1月CPI

「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果

外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」ではポンド/円は雨、ポンド/米ドルは曇り空に雨がぱらつく。8時にポンド/米ドルのストキャスティクスで買いシグナルが点灯。

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