オーストラリアの通貨「豪ドル」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。
執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉
目次
- ▼今日の豪ドル トレードシナリオ
- 昨日から現在までの相場
- 今日のメインシナリオは
- この先の個別相場変動
- 豪ドル/円 最新チャート分析
- 今後の注目経済指標・イベント
- 「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果
今日の豪ドル トレードシナリオ
昨日から現在までの相場
・NY原油先物市場は7日続伸。イスラエル軍がパレスチナ自治区ガザ南部のラファへの空爆を開始したことで、中東情勢の悪化懸念が高まった。終値は前日比+0.95ドルの1バレル=77.87ドル(2月13日)。
・2月6日に豪準備銀行(RBA)は金融政策決定会合を開催。政策金利は4.35%で据え置きとなった。
・1月31日に発表された豪10‐12月期CPIは前年比+4.1%となり、前四半期(+5.4%)から鈍化。同時に発表された豪12月月次消費者物価指数(CPI)は前年比+3.4%で前月(+4.3%)から鈍化した。
・1月18日発表の豪12月雇用統計は、雇用者数が市場予想(1.50万人増)を大幅に下回る6.51万人の減少だった。失業率は3.9%で横ばい、労働参加率は66.8%へ低下した。
今日のメインシナリオは
米国の利下げ観測の後退が豪ドル売りにつながる
昨日は、予想外に強い米1月CPIの結果を受けて、市場が想定する米国の年内の利下げ回数は3回まで減少。これを織り込む形で米長期金利が上昇したことを嫌気してダウ平均株価が大幅に下落。リスクセンチメントに敏感な豪ドルはダウ平均株価の下落に連れて売られている。
本日は豪ドル相場に影響を与えそうな経済指標の発表は予定されていない。そのため、豪ドル相場は株価動向を睨んだ動きとなりそうだ。米国の利下げ期待が後退している現状では、これまで堅調に上昇してきたダウ平均株価に調整売りが持ち込まれやすい。したがって、豪ドルは上値の重い状況が続くのではないか。
この先の個別相場変動
■米連邦準備制度理事会(FRB)の早期利下げ期待が後退
⇒米金利が上昇する
⇒金利の上昇を嫌気して米株価指数が下落する
⇒豪ドルはリスクセンチメントに敏感
⇒豪ドルは売られる
豪ドル円 最新チャート分析
今後の注目経済指標・イベント
米国株価動向
「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果
外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円、豪ドル/米ドルともに曇り。7時に豪ドル/米ドルのRSIで買いシグナルが点灯。
【情報提供:外為どっとコム】
<「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」 詳細はこちら>
- ※ 「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」とは、選択した通貨ペア・足種に対して、複数のテクニカル分析を行った結果をパネル形式で一覧表示することにより、直感的に相場状況を把握することができるツールのことを指します。
- ※また、高機能チャート(パソコン版)/(スマホ版)では「取引分析」 を選択することで、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況をチャート上に表示が可能です(「外為注文情報」)。
- ※ なお「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」や、「外為注文情報」は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家ご自身でなさるようお願い致します。
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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