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メキシコペソ/円 月間為替予想「利下げに慎重な中銀、しばらく8.4~8.8円のレンジでは」FXレポート 2024年2月

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目次

▼メキシコの経済状況
▼メキシコ中銀の金融政策
▼メキシコペソの相場予想

メキシコの経済状況

9日に発表された12月のCPIは前年同月比4.66%に上昇し、前月の4.32,予想の4.55%を上回りました。変動の大きな食品とエネルギーを除くコア指数は前年同月比5.09%上昇となり11カ月連続で伸びが鈍化しました。12月は野菜と果物の値段が2年ぶりの高水準になったことが農産物価格の上昇となり物価を押し上げました。

メキシコ中銀の金融政策

1月4日発表のメキシコ中銀の政策決定会合議事要旨(2023年12月14日開催)では、利下げに関しては慎重な見通しが委員の主な意見だったことが判明しました。メキシコ中銀は12月の会合で政策金利を11.25%に据え置くことを決定し、これで6回連続の据え置きになりました。
5人の委員は現状の金利水準をしばらくの間維持して、物価上昇率を目標の3%±1%に納めるべきということで一致しました。
大半の委員は「2025年第2四半期に物価上昇率が目標に低下すると想定されるが、この先に物価上昇が上振れするケースもある」と懸念しています。
4人の委員は利下げの検討や情報の発信時期に関しては慎重を期す必要があると強調しています。1人の委員は次回会合で利下げの議論を開始する可能性があるとの考えを示しました。

メキシコペソの相場予想

1月29日の時点で1月のドル/メキシコペソは16.784~17.3869のレンジで年初から1%強の上昇となっています。17.40ペソ付近に一目均衡表の雲の下限があり短期的なレジスタンスになっています。昨年16.50付近で一旦底打ちしましたが、中期的には17.40~50付近がレジスタンスになっています。2月8日あるいは3月21日の会合で利下げのサインが出される場合は上抜けも予想されますが、それまでこのレベルを上抜けできないと16.80~17.40ペソのレンジを予想します。
1月のメキシコペソ/円は8.268~8.676円のレンジで、年初の8.272から4.28%の上昇となっています。8.4円付近が短期的なサポートとなり8.4~8.68円のレンジが続いています。2月8日、あるいは3月21日の会合で利下げのサインも予想され、長期的なレジスタンスである8.8円付近への上抜けは難しいと思います。会合までは8.4~8.8円のレンジを予想します。

メキシコペソ/円 週足チャート

メキシコペソ/円 週足チャート

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新興国通貨が高金利である理由について
新興国に分類される国々は概して政治リスクや財政リスクが先進国よりも高く、したがってその経済的信用度は相対的に低い水準にあります。こうした条件下では海外投資家の資金を呼び寄せられず、経済発展の支障となるため、金利を上げたり税金を安くしたりすることで、信用度の低さを補いうる投資環境を構築しようとします。そのため新興国通貨は一般に先進国通貨よりも高金利となる傾向にありますが、前述したように各種リスクが高い水準にあることから、長期的には先進国通貨に比べて価値が下がる(=通貨が下落する)条件を備えているともいえます。
 
YEN蔵
株式会社ADVANCE代表取締役 米系のシティバンク、英系のスタンダード・チャータード銀行で、20年以上にわたり、為替ディーラーとして活躍。現在は投資情報配信を主業務とする株式会社ADVANCE代表取締役。ドル、ユーロなどメジャー通貨のみならず、アジア通貨をはじめとするエマージング通貨でのディーリングについても造詣が深い。また、海外のトレーダー、ファンド関係者との親交も深い。ブログ「YEN蔵のFX投資術」、メルマガ「YEN蔵の市場便り」で個人投資家に対して為替に関する情報を発信しており、人気を博している。
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