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豪ドル/円 今日の見通し「中国の追加支援策に期待 米経済が底堅さを見せれば豪ドルは買われる?」2024/1/25

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オーストラリアの通貨「豪ドル」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。

執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉

目次

 

今日の豪ドル トレードシナリオ

昨日から現在までの相場

・NY原油先物市場は反発。中国人民銀行(PBOC)が預金準備率の0.5%引き下げを発表したことで、同国の景気が下支えされるとの期待が買い材料となった。米エネルギー情報局(EIA)が公表した週報で、原油在庫が大幅に取り崩されていたことも材料視された。終値は前日比+0.72ドルの1バレル=75.09ドル(1月24日)。

・1月18日発表の豪12月雇用統計は、雇用者数が市場予想(1.50万人増)を大幅に下回る6.51万人の減少だった。失業率は3.9%で横ばい、労働参加率は66.8%へ低下した。

・1月10日に発表された豪11月月次消費者物価指数(CPI)は前年比+4.3%となり豪州のインフレは前月(+4.9%)から大幅に鈍化した。
10月25日に発表された豪4-6月期CPIは前年比+5.4%となり、前四半期(+6.0%)から鈍化した。

・12月5日に豪準備銀行(RBA)は金融政策決定会合を開催。政策金利は4.35%で据え置きとなった。

今日のメインシナリオは

中国の追加支援策に期待 米経済が底堅さを見せれば豪ドルは買われる?

昨日、中国人民銀行(PBOC)は低迷する同国の景気を下支えするために預金準備率を0.5%引き下げることを公表した。この施策により市場に約1兆元(約20兆6000億円)相当の資金が市場に供給されることになる(PBOC潘総裁談)。ただ、この施策だけでは中国経済低迷の根本的な原因を払しょくするには至らないと見られている。藩総裁は「さまざまな政策ツールを活用して民間企業と小規模企業への支援を強化する」との方針も表明しているため、市場はPBOCの更なる支援策待ちの状態だ。昨日のPBOCの預金準備率引き下げは中国と交易関係の強い豪ドル買いの一因となったものの、この影響はPBOCが更なる支援策を公表しない限り長続きはしないだろう。

他方で、本日は米10-12月期国内総生産(GDP)が発表される。米経済が市場の予想以上に底堅いことを指標結果が示せば、米国株価指数の上昇につながり、資源国通貨である豪ドルを下支えする要因となろう。

この先の個別相場変動

■米10-12月期GDPの個人消費が底堅い結果を示す
⇒米経済は強い個人消費に下支えされるとの見方が強まる
⇒米株価指数が上昇する
⇒豪ドルはリスクセンチメントに敏感
⇒豪ドルは買われる

豪ドル円 最新チャート分析

今後の注目経済指標・イベント

中国株価動向
米10-12月期GDP

「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果

外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円は曇り空に太陽が覗き、豪ドル/米ドルは雨。7時に豪ドル/米ドルのMACDで売りシグナルが点灯。

【情報提供:外為どっとコム】

<「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」 詳細はこちら>

  • ※ 「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」とは、選択した通貨ペア・足種に対して、複数のテクニカル分析を行った結果をパネル形式で一覧表示することにより、直感的に相場状況を把握することができるツールのことを指します。
  • ※また、高機能チャート(パソコン版)/(スマホ版)では「取引分析」 を選択することで、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況をチャート上に表示が可能です(「外為注文情報」)。
  • ※ なお「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」や、「外為注文情報」は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家ご自身でなさるようお願い致します。
 

 

nakamura.jpg 外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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