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豪ドル/円 今日の見通し「豪ドルは株価の上昇を背景に底堅い動き 本日は米CPIに注目」2024/1/11

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オーストラリアの通貨「豪ドル」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。

執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉

目次

 

今日の豪ドル トレードシナリオ

昨日から現在までの相場

・1月10日に発表された豪11月月次消費者物価指数(CPI)は前年比+4.3%となり豪州のインフレは前月(+4.9%)から大幅に鈍化した。
10月25日に発表された豪4-6月期CPIは前年比+5.4%となり、前四半期(+6.0%)から鈍化した。

・NY原油先物市場は反落。米エネルギー情報局(EIA)が公表した週間原油在庫統計で原油や石油製品の在庫が大幅に積み増されていたことが売り材料となった。終値は前日比-0.87ドルの1バレル=71.37ドル(1月10日)。

・12月14日発表の豪11月雇用統計は、雇用者数が市場予想(1.15万人増)を大幅に上回る6.15万人の増加だった。失業率は3.9%へ上昇、労働参加率は67.2%へ上昇し過去最高を記録した。

・12月5日に豪準備銀行(RBA)は金融政策決定会合を開催。政策金利は4.35%で据え置きとなった。

今日のメインシナリオは

豪ドルは株価の上昇を背景に底堅い動き 本日は米CPIに注目

昨日発表された豪11月消費者物価指数(CPI)は前年比+4.3%と前月や市場予想(+4.9%、+4.4%)を下回る結果となった。豪ドルは指標発表直後こそ売りで反応したが、その後は日経平均株価がバブル崩壊後初めて3万4千円台に乗せる(1990年3月以来)など、日米の株価指数が堅調に推移したことなどが豪ドルを支えたためだ。また、日銀による早期の金融政策修正期待が後退していることも豪ドル/円の支援材料となった。
本日は米12月CPIに注目したい。米12月CPIが市場予想よりも低下していた場合には、米金利が再び低下に転じ、金利の低下を米株式市場が好感し株価が上昇。リスクオンの動きとなり豪ドル買いに繋がるだろう。反対に米12月CPIが予想を上回った場合には豪ドル売りの材料となり得る。米国の金融政策の先行きを占う上で、市場の注目度が高まっており、結果次第で豪ドル相場は上下ともに大きく動く可能性があるため要注意だ。

この先の個別相場変動

■米12月CPIが予想(前年比+3.2%)を下回る
⇒米国のインフレは堅調に鈍化している
⇒米国の早期利下げ観測が強まる
⇒米金利が低下する
⇒金利の低下を好感して米株価指数が上昇する
⇒豪ドルはリスクセンチメントに敏感
⇒豪ドルは買われる

豪ドル円 最新チャート分析

今後の注目経済指標・イベント

日米株価動向
22:30 米12月CPI

「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果

外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円は曇り、豪ドル/米ドルは雨。1時に豪ドル/米ドルの移動平均とMACDで売りシグナルが点灯。

【情報提供:外為どっとコム】

<「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」 詳細はこちら>

  • ※ 「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」とは、選択した通貨ペア・足種に対して、複数のテクニカル分析を行った結果をパネル形式で一覧表示することにより、直感的に相場状況を把握することができるツールのことを指します。
  • ※また、高機能チャート(パソコン版)/(スマホ版)では「取引分析」 を選択することで、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況をチャート上に表示が可能です(「外為注文情報」)。
  • ※ なお「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」や、「外為注文情報」は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家ご自身でなさるようお願い致します。
 

 

nakamura.jpg 外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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