ドル/円、145円台の上値が重い…明日の米12月CPI待ちで様子見ムードか（NY市場の見通し）2024/1/10

ドル/円、145円台の上値が重い…明日の米12月CPI待ちで様子見ムードか

東京市場のドル/円は、強含みの展開。日経平均株価やTOPIXが1990年3月以来の高値を更新する中で円売りが強まると、正午過ぎに144.94円前後まで上昇しました。

その後、欧州市場序盤で米長期金利がやや持ち直す動きを見せると一時145.16円前後まで高値を切り上げました。

米連邦準備制度理事会（FRB）による早期利下げ観測がくすぶる中、市場は、明日の米12月消費者物価指数（CPI）の結果に関心を寄せています。また今夜はドル/円に直接影響のある重要イベントが控えておりません。そうしたことからドル/円は144円台を中心に方向感のない相場展開となりそうです。

ドル/円をテクニカル分析で見ると、一時は143円台へ押し戻されるも200日移動平均線を支持に反発しています。その反発の勢いで10・20日線がゴールデンクロスとなりました。また、RSIが50ラインから上向いており上昇の勢いが強まっていることを示しています。仮にこのまま145.00円を突破するようだと先週高値145.96円前後を視野に入れた展開となる可能性があります。

ドル円　日足チャート

この後の経済イベント

1/10（水）
23:00　シュナーベルECB専務理事講演
23:15☆ベイリーBOE総裁講演
24:00　米11月卸売売上高
24:30　EIA週間原油在庫統計
27:00　米10年債入札（370億ドル）
28:30　デコス・スペイン中銀総裁講演
29:15　ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁講演

1/11（木）
09:30　豪11月貿易収支
※☆は特に注目の材料

経済指標・イベントの結果について

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経済指標カレンダー

 

外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
宇栄原 宗平（うえはら・しゅうへい）
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月（株）外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか！』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。

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