ポンド/円今日の見通し「明日（23日）は英国PMI発表！英経済の減速懸念を払しょくできるか？」FXトレード戦略　2023/11/22

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ポンドのFXデイトレードを行ううえで、インプットしておきたいトレードシナリオなどをギュッとまとめました。

執筆：外為どっとコム総合研究所　中村　勉
Twitter:@gaitamesk_naka
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今日のポンドトレードシナリオ

ここまでの相場

・英10月消費者物価指数（CPI）は前年比+4.6%と前月（+6.7%）から大幅低下。また、CPIコアは前月（+6.1%）から低下し+5.7％だった（11月15日）。

・11月14日に発表された英10月失業率は4.0%で前回（4.0%）から横ばい。10月週平均賃金（3カ月平均、前年比）は+7.9％と前月（+8.2%）から低下したものの、市場予想（+7.3%）ほど低下しなかった。

・11月10日に発表された英7-9月期GDP（速報値）は前期比±0.0%となり市場予想（-0.1%）を上回ったが、前期（+0.2%）から減速した。同時に発表された英9月月次国内総生産（GDP、前月比）は+0.2%だった。

・英10月製造業購買担当者景気指数（PMI）と10月サービス業PMIの確報値はそれぞれ44.8、49.5となり、速報値（45.2、49.2）から製造業は下方修正、サービス業は上方修正された。（11月1日、3日）

・11月2日の会合でイングランド中銀（BOE）は政策金利を5.25％で据え置いた。据え置きは2会合連続。金融政策委員会（MPC）メンバーの9人中6人が据え置きを支持、3名が0.25%利上げを支持した。

今日のメインシナリオ

明日（23日）は英国PMI発表！英経済の減速懸念を払しょくできるか？

11月15日に発表された英10月CPIは英国のインフレ（前年比）が大幅に減速していることを示す結果となった。「英国のインフレは今後劇的に改善される」との見方も一部参加者からは聞こえる。英国のインフレがBOEの目標に戻る過程で英国経済が大幅な減速を示さないというのが、今後の最良のシナリオとなる。
明日は英国11月製造業PMIと11月サービス業PMIが発表される。英経済の景況感を計る経済指標だ。この指標ではまず、「好不況の分岐点となる50.0を上回れるか？」に注目したい。英製造業PMIは22年8月以降15カ月連続で50.0を下回り（前回：44.8）、英サービス業PMIは過去3カ月連続で50.0を下回っている（前回：49.5）。50.0を下回った場合でも、前回から改善が示されていれば、インフレの更なる低下が期待でき、今後に向けてポジティブな材料となりそうだ。

個別の想定シナリオ

■英11月製造業PMI、サービス業PMIが前回を上回る
⇒英国の経済は徐々に改善している
⇒英国のインフレは低下していく予想がたっている
⇒英経済はハードランディングを回避できるとの期待が高まる
⇒ポンドは買われる

チャート分析

注目材料

11月23日 18:30 英11月製造業PMI/英11月サービス業PMI

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外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」ではポンド/円は曇り空に雨がぱらつき、ポンド/米ドルは曇り。11時にポンド/円のボリンジャーバンドとRSIで売りシグナルが点灯。

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