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豪ドル/円 今日の見通し「中国のサプライズ利下げに注意?豪ドルは買い?」2023/11/20

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オーストラリアの通貨「豪ドル」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。

執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉

目次

 

今日の豪ドル トレードシナリオ

昨日から現在までの相場

・NY原油先物市場は反発。約4カ月ぶりの水準まで低下していたことで値ごろ感から買いが持ち込まれたほか、「石油輸出国機構(OPEC)と非加盟産油国で構成されるOPECプラスが26日に開催される会合で減産幅拡大について話し合いがある」と伝わったことなどが買い材料となった。終値は前営業日比+2.99ドルの1バレル=75.89ドル(11月17日)。

・11月16日発表の豪10月雇用統計は、雇用者数が市場予想(2.40万人増)を大幅に上回る5.50万人の増加だった。失業率は3.7%へ上昇、労働参加率は67.0%へ上昇した。

・11月7日に豪準備銀行(RBA)は金融政策決定会合を開催。政策金利は4.35%へ0.25%の利上げを実施した。

・10月25日に発表された豪4-6月期CPIは前年比+5.4%となり、前四半期(+6.0%)から鈍化した。豪9月月次消費者物価指数(CPI)は前年比+5.6%(前月+5.2%)だった。

今日のメインシナリオは

中国のサプライズ利下げに注意?豪ドルは買い?

本日は中国人民銀行が1年物/5年物ローンプライムレート(LPR)を公表する。ローンプライムレートは最優遇貸出金利の指標となる金利で、5年物は住宅ローン金利の目安となる。先週、中国人民銀行が公表した中期貸出制度金利(MLF)は据え置かれた。このMLFはLPR算出の元となるため、市場は本日公表されるLPRも据え置きを予想している。ただし、先週発表された中国の住宅関連の経済指標が悪化を示していたことから、LPRが引き下げられると予想しているエコノミストも少数ながらいる。仮にLPRが引き下げられた場合には、大方の予想に反するサプライズとなる。そして中国の不動産市場が下支えられるとの見方から、中国と交易関係の強い豪ドルは買われることになりそうだ。

この先の個別相場変動

■中国人民銀がLPRを引き下げる
⇒市場の大半は据え置きを予想
⇒サプライズ利下げで反応は大きくなる
⇒豪州は中国と交易関係が強い
⇒豪ドルは買われる

豪ドル円 最新チャート分析

今後の注目経済指標・イベント

中国LPR
米長期金利動向
日米株価動向

「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果

外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円は雨、豪ドル/米ドルは曇り空に雨がぱらつく。7時に豪ドル/円のRSIで売りシグナルが点灯。

【情報提供:外為どっとコム】

<「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」 詳細はこちら>

  • ※ 「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」とは、選択した通貨ペア・足種に対して、複数のテクニカル分析を行った結果をパネル形式で一覧表示することにより、直感的に相場状況を把握することができるツールのことを指します。
  • ※また、高機能チャート(パソコン版)/(スマホ版)では「取引分析」 を選択することで、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況をチャート上に表示が可能です(「外為注文情報」)。
  • ※ なお「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」や、「外為注文情報」は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家ご自身でなさるようお願い致します。
 

 

nakamura.jpg 外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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