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【市場概況】東京為替見通し=ドル円、円買い材料乏しく底堅さ続くか

先週末のニューヨーク外国為替市場でドル円は続落。節目の150円を割り込むとストップロスを巻き込んで、一時149.20円まで下落した。市場では「海外勢が長期休暇に入り始める感謝祭を来週に控えて、積み上がった円売りポジションを解消する動きが広がった」との声も聞かれた。ユーロドルは続伸。米長期金利の低下をきっかけにユーロ買い・ドル売りが入ったほか、欧州株相場の上昇を背景にリスク・オンのドル売りがみられ、一時1.0916ドルと8月31日以来の高値を更新した。ユーロ円は利益確定売りが継続し、162.16円まで続落した。

 先週末は円安に調整が入ったものの、週前半はドル円が昨年10月21日につけた1990年7月以来の高値に接近し、スイスフラン(CHF)円は史上最高値、ユーロ円は15年ぶり、豪ドル円は9年ぶり、ポンド円は8年ぶりの高値をつけた。11月の米連邦公開市場委員会(FOMC)、10月の米雇用統計とインフレデータの結果などを背景にドル高の動きは後退したが、円安の流れは変わっていない。植田日銀総裁の発言は総じてハト派寄りとの見方が強く、為替市場では日銀の金融政策正常化期待は後ずれしている。先週発表された本邦7-9月期GDPが前期比年率-2.1%に沈んだことも金融政策正常化先送り観測を強めている。近く日銀金融政策を巡る思惑に変化が出る可能性は低く、円安の地合いは継続しそうでドルの重い局面でもドル円の下押しは限られそうだ。

 本日は東京タイムだけではなく、海外市場でも注目の経済指標は乏しく、ドル円は株式市場の動きや米金利の動向を眺めながらの動きが予想される。米10年債利回りは先週末に一時4.37%台と約2カ月ぶりの低水準をつけており、このまま低下基調をたどるのか、再び切り返すのかが大きな関心を集めている。米長期金利が一段と低下すれば、今週は米感謝祭を控えていることもあり、円ショートポジションの解消が強まる可能性もある。ただ、米利上げサイクル終了の観測は強まっているものの、高金利政策の長期化への思惑は強く、米長期金利が一気に低下基調を強めるとは思えない。先週もサンフランシスコ地区連銀のデイリー総裁とボストン地区連銀のコリンズ総裁は、インフレ緩和を示す一段の証拠を確認したいと強調した。

(金)

・提供 DZHフィナンシャルリサーチ