ドル/円、年初来高値を更新！いよいよ152円が視野に入った（NY市場の見通し）2023/11/13

ドル/円、年初来高値を更新で152円が視野に入った

東京市場のドル/円は、年初来高値を更新。米長期金利の上昇を受けてドル買い・円売りに振れると午後には昨年10月以来の高値となる151.79円前後まで強含みました。

欧州市場でも流れは変わらず一時151.86円前後まで上値を拡大しました。その後、鈴木財務相が「急激な変動は望ましくない」や「動向を注視し、しっかりと対応していく」などと円安をけん制するも円相場に影響は見られませんでした。

ドル/円は、昨年10月高値（151.94円前後）の更新と33年ぶりの152円台を窺う展開となっています。もっとも、市場には明日の米10月消費者物価指数（CPI）の結果を見極めたいとのムードも残っています。さらには、日本政府・日銀による円買い介入への警戒感もくすぶっていることから、この付近では神経質な値動きとなる場面が増えそうです。

ドル/円をテクニカル分析で見ると、10・20・80日移動平均線が上向きを維持しており10日線が急角度で上向いています。また、RSIが50ライン上で上昇していることもあり上昇トレンドは継続しています。本日、151.86円前後へ上伸し年初来高値を更新しましたが、昨年高値151.94円前後や152.00円を前に伸び悩んでいます。高値を突破すると青空天井で上値模索の展開となりそうです。

ドル円　日足チャート

この後の経済イベント

11/13（月）
20:55　ブリーデンBOE副総裁講演
22:50　クックFRB理事講演
25:05　マン英MPC委員講演
28:00　米10月財政収支

※☆は特に注目の材料

経済指標・イベントの結果について

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経済指標カレンダー

 

外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
宇栄原 宗平（うえはら・しゅうへい）
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月（株）外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか！』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。

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