今週の注目通貨ペアはこれだ！
■ ポンド/円 チャートに素直に・・・
先週は、月曜日に安値を付け、金曜日に高値を付ける展開でした。火曜日の陽線の出現には驚きましたが、金曜日の陽線で火曜日の終値をさらに上抜けしてきた点は大きな驚きと言ってよいのではないでしょうか。ユーロ円のチャートと対比してみるとポンド円の強さがより明確化すると言いますか、実体線が既に9月上旬のレベルにまで戻してきている点を考えると、上値追いの勢いの強さを認めざるを得ません。
移動平均線は、3本とも上昇しました。実体線は火曜日の陽線の出現後、ほぼ3本の移動平均線の上側での推移が続き、短期と長期の移動平均線のゴールデンクロスも実現しています。実体線が値持ちすると中期・中期の移動平均線のゴールデンクロスも形成する可能性が高く、買い方を支援する材料が加わることになりそうです。
今週は、買い先行スタンスで臨みたいところです。先週の動きを見る限り、火曜日の陽線・金曜日の陽線を打ち消すほどの売り方の勢いは感じられませんので、下がれば強い買い戻し意向が見られると考えてよいような気がします。8月22日の戻り高値奪還の可能性も見えてきていますので、売り方の買い戻しが先行するようだと一気に・・・という可能性もあるような気がします。チャートに素直に、買い先行スタンスを貫きたいところですね。
その他 通貨ペア分析
■ ドル/円 このチャートでは買えない・・・
先週は、月曜日に安値を付け、火曜日に高値を付ける展開でした。月曜日の陰線を火曜日の陽線で跳ね返し10月26日の戻り高値を一気にクリアしたところまではよかったのですが、水曜日以降の3連続陰線でまるで「元の木阿弥」、先週火曜日の陽線のゲインをすっかり失いかけている状況となっています。上昇基調への復帰を完全に塞ぐ動きとなっていて、買い方 はやや苦しい状況に追い込まれてしまいました。
今週は、少し様子を見てみたい感じがします。3連続陰線で下押ししたとは言え、10月31日の大陽線を完全に下回ったわけでもありませんし、MACDもデッドクロスを形成したからと言ってもゼロラインの上方に位置していることに変わりはありません。逆に陽線が1本出現して先週金曜の陰線をカバーするようであれば再び上昇トレンドへの復帰も見込めますので、上下スタンスを幅広くとってみるのが賢明と言えるのではないでしょうか。
■ ユーロ/円 チャートは上放れの様相だが・・・
先週は、月曜日に安値を付け、火曜日に高値を付ける展開でした。何と言っても目立つのは火曜日の大陽線で、10月24日の戻り高値を一気に超えてきました。そしてその後は水曜日の陰線を挟んで木・金と連続陽線で上値追いの動き、高いレベル で週末を迎えた点は高い評価に値すると思います。水曜日の安値が火曜日の安値を下回らなかった点も何となく買い方を鼓舞する材料となりそうですね。
今週は、買い先行スタンスで臨みたいところです。先週木曜日・金曜日の上伸で先週火曜日の胴体部分をほぼ 取り返した動きになっていますし、下落局面では買い戻し意向が強い状況を考えると、やはり売り方の買い戻しが先行する可能性が高いと思うのです。ボリンジャーバンドの幅は広がりを見せていませんが、上値追いに躊躇する理由はなさそうに思われ、先週火曜日の高値奪還に向けての動きが強まると考えてよいと思います。
■ オージー/円 上昇トレンド入りか・・・
先週は、月曜日に安値を付け、金曜日に高値を付ける展開でした。月曜から金曜日までの全ての日において陽線が出現しました。月曜日の上ヒゲは火曜日の陽線で軽くカバー、そして先週水曜日の上ヒゲも上抜く形となりました。水曜日以降も陽線に次ぐ陽線の出現で9月29日の戻り高値も超え、一気に6月19日の戻り高値を視界に入れる形となっています。
今週は、買い先行スタンスで臨まざるを得ないと思います。実体線の居場所はかなり高い位置にありますが私の、次のターゲットである6月19日の戻り高値は既に完全に射程圏内、次のターゲット（9月13日の高値）を越えるともはや青天井となります。ここまで戻りを見せ付けられてしまうと、売り方としては買い戻すより選択がなさそうですし、もみ合い相場が続いていただけにエネルギーの蓄積も十分と言えるのではないでしょうか。
■ ユーロ/ドル 下値リスクはかなり減退・・・
先週は、水曜日に安値を付け、金曜日に高値を付ける展開でした。何と言っても チャート上のアクセントとなっているのは金曜日の陽線です。先週木曜日・先週火曜日の戻り高値に続いて先々週の火曜日の戻り高値も一気に超える展開となっています。しばらく揉み合い相場が続いていましたので上伸に懐疑的な人も多かったかもしれませんが、週末に高く引けたことで上方への価格移動に確信を得る展開と言えるのではないでしょうか。
今週は、やや買い先行スタンスで臨みたいところです。ボリンジャーバンドの幅は広がりを見せてはいませんが、MACDが久しぶりにゼロラインを超えてきた点を見逃すわけにはいきません。長期の移動平均線が上向き基調に舵取りを変えるまでは時間がかかると考えられますが、それでも先週の動きを見る限り、大きな下落 リスクは払拭されたと判断せざるを得ないと考えるのが妥当だと思います。
今週のチャートリーディング ～相場の強さ～
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