豪ドル/円今日の見通し「豪州の家計消費は底堅さを示せるか？」2023/10/30

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オーストラリアの通貨「豪ドル」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。

執筆：外為どっとコム総合研究所　中村　勉

今日の豪ドルトレードシナリオ

昨日から現在までの相場

・NY原油先物市場は反発。イスラエルがガザ地区への地上戦拡大との報道を受けて、中東の原油供給不安が高まった。終値は前営業日比+2.33ドルの1バレル＝85.54ドル（10月27日）。

・10月25日に発表された豪4-6月期CPIは前年比+5.4%となり、前四半期（+6.0%）から鈍化した。豪9月月次消費者物価指数（CPI）は前年比+5.6%（前月+5.2%）だった。

・10月19日発表の豪9月雇用統計は、雇用者数が市場予想（2.00万人増）を大きく下回る0.67万人の増加だった。失業率は3.6％へ低下、労働参加率は66.7%へ低下した。

・10月3日に豪準備銀行（RBA）は金融政策決定会合を開催。政策金利は4.10%で据え置きとなった。

今日のメインシナリオは

豪州の家計消費は底堅さを示せるか？

本日は豪9月小売売上高が発表される。豪州の家計消費は小幅ながら増加基調を継続している。ただし、豪州経済が高インフレで物価が上昇している状況下であるため、必ずしも家計消費の小幅な増加が旺盛な消費意欲を表しているとは言えない。必需品の価格が上がっているため、それ以外への消費を抑えている可能性が考えられるからだ。
豪9月小売売上高の市場予想は前月比+0.3％となっている。予想を上回ることで豪経済の底堅さを示す一方で、予想外のマイナスとなった場合には豪州経済への懸念が台頭することになりそうだ。

この先の個別相場変動

■豪9月小売売上高が予想を上回る
⇒豪州経済は底堅さを維持している
⇒豪ドルは買われる
⇒市場の注目は米国の金融政策の方向性など
⇒豪ドル買いは一時的

豪ドル円最新チャート分析

今後の注目経済指標・イベント

中東情勢
米長期金利動向
豪9月小売売上高

「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果

外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円、豪ドル/米ドルはともに雨。7時に豪ドル/円のボリンジャーバンドで買いシグナルが点灯。

【情報提供：外為どっとコム】

＜「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」詳細はこちら＞

※ 「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」とは、選択した通貨ペア・足種に対して、複数のテクニカル分析を行った結果をパネル形式で一覧表示することにより、直感的に相場状況を把握することができるツールのことを指します。
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