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ドル円どうなる?日銀会合で大規模緩和を「なんらか修正」とFX個人投資家4割弱が大胆予想!【外為短観 第173回】

外為短観ロゴ

<第173回調査>2023年10月28日

外為どっとコムの口座開設者のお客様を対象とした投資動向等に関するアンケート調査です。

分析・レポート作成
外為どっとコム総合研究所

調査実施期間
2023年10月20日(金)13:00~2023年10月24日(火)24:00

調査対象
外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』に口座を開設のお客様層。

調査方法
外為どっとコムの口座開設者にメールでアンケート回答URLを送付。
今回の有効回答数は654件。
※必要項目を全て入力して回答して頂いたお客様を「有効回答数」としました。

問1:今後1カ月間の米ドル/円相場の見通しについてお答えください
問2:今後1カ月間のユーロ/円相場の見通しについてお答えください
問3:今後1カ月間の豪ドル/円相場の見通しについてお答えください
問4:今後1カ月間のポンド/円相場の見通しについてお答えください
問5:今後3カ月程度の期間で買いたい、もしくは強くなると思う通貨はどれですか
問6:今後3カ月程度の期間で売りたい、もしくは弱くなると思う通貨はどれですか
問7:日銀は10月30-31日の金融政策決定会合でマイナス金利の解除に踏み切ると思いますか
問8:FRBは年内のFOMC(10月31-11月1日と12月12-13日)で政策金利をどうすると思いますか
問9:12月末のドル/円相場の水準をどう予想しますか

問1:今後1カ月間の米ドル/円相場の見通しについてお答えください。

「今後1カ月間の米ドル/円相場の見通し」については、「米ドル高・円安方向」と答えた割合が40.8%であったのに対し「円高・米ドル安」と答えた割合は20.8%であった。この結果「米ドル/円予想DI」は△20.0%ポイントと前月の△47.9%ポイントからプラス幅が大きく縮小した。
調査期間前後の米ドル/円相場は、150.00円付近を上値に膠着状態が続いていた。日本政府・日銀による円買い介入への警戒感や日銀による大規模緩和の修正を巡る観測などを背景に個人投資家の米ドル強気・円弱気の見方がやや弱まったようだ。なお、米ドル/円相場は調査期間後に節目の150.00円を突破し、昨年10月21日以来となる150.78円前後まで上値を拡大した。
今後1カ月の米ドル/円相場の高値と安値の予想については、最高値が158.00円、最安値が129.50円となり、高値の平均値は151.11円、安値の平均値は145.73円であった。高値の中央値は150.63円、安値の中央値は147.00円だった。実勢レートが前回調査時から1円程度切り上がる中、高値の予想中央値は前月調査時から大きく変わらなかった一方、安値の中央値は2円程度上方にシフトした。

※高値と安値が逆の回答や片方だけの回答などを無効とした上で、上位3%と下位3%の回答をカットしてデータを処理

問2:今後1カ月間のユーロ/円相場の見通しについてお答えください

「今後1カ月間のユーロ/円相場の見通し」については、「ユーロ高・円安方向」と答えた割合が、34.7%であったのに対し「円高・ユーロ安方向」と答えた割合は21.1%であった。この結果「ユーロ/円予想DI」は△13.6%ポイントとなり、前月の△22.9%ポイントからプラス幅が縮小した。
調査期間前後のユーロ/円相場は、一時159.92円前後まで上伸し2008年8月以来の高値を更新した。しかし、欧州中銀(ECB)による利上げ打ち止め観測がくすぶっていることから個人投資家のユーロ/円相場に対する強気スタンスは、やや後退したと見られる。
今後1カ月のユーロ/円相場の高値と安値の予想については、最高値が167.00円、最安値が140.00円となり、高値の平均値は159.55円、安値の平均値は154.25円であった。高値の中央値は160.00円、安値の中央値は155.00円であった。前月調査時から実勢レートが1円程度切り上がったのに合わせて予想中央値も1円程度、ユーロ高・円安方向にシフトした。

※高値と安値が逆の回答や片方だけの回答などを無効とした上で、上位3%と下位3%の回答をカットしてデータを処理

問3:今後1カ月間の豪ドル/円相場の見通しについてお答えください

「今後1カ月間の豪ドル/円相場の見通し」については、「豪ドル高・円安方向」と答えた割合が、31.0%であったのに対し「円高・豪ドル安方向」と答えた割合は23.1%であった。この結果「豪ドル/円予想DI」は△7.9%ポイントとなり、前月の△27.2%ポイントからプラス幅が大きく縮小した。
調査期間前後の豪ドル/円相場は、豪9月雇用統計の結果を受けて豪ドル売りに傾く場面もあったが、その後に豪7-9月期消費者物価指数(CPI)が予想を上振れて豪ドルが買われるなど、94円~96円程度のレンジ推移が続いた。値動きに明確なトレンドが見出せない中で個人投資家の相場観も定まりにくかったようだ。
今後1カ月の豪ドル/円相場の高値と安値の予想については、最高値が100.00円、最安値が85.00円となり、高値の平均値は96.43円、安値の平均値は92.45円であった。高値の中央値は96.00円、安値の中央値は93.00円だった。前月調査時から実勢レートは同程度となっているが、予想中央値は0.5円程度、円高・豪ドル安方向にシフトした。

※高値と安値が逆の回答や片方だけの回答などを無効とした上で、上位3%と下位3%の回答をカットしてデータを処理

問4:今後1カ月間のポンド/円相場の見通しについてお答えください

「今後1カ月間の英ポンド/円相場の見通し」については、「英ポンド高・円安方向」と答えた割合が、31.2%であったのに対し「円高・英ポンド安方向」と答えた割合は22.6%であった。この結果「英ポンド/円予想DI」は△8.6%ポイントとなり、前月の△11.9%ポイントからプラス幅がやや縮小した。
調査期間前後の英ポンド/円相場は英中銀(BOE)による追加利上げを巡る不透明感が強い中、181円~184円のレンジ推移が続いた。そうした中で、個人投資家のポンド強気・円弱気の見通しがやや後退したと見られる。
今後1カ月の英ポンド/円相場の高値と安値の予想については、最高値が195.00円、最安値が160.00円となり、高値の平均値は183.98円、安値の平均値は177.79円であった。高値の中央値は184.00円、安値の中央値は180.00円で、予想中央値は前月調査から1円前後、円高・英ポンド安方向にシフトした。なお、実勢レートは前回調査時とおおむね同じであった。

※高値と安値が逆の回答や片方だけの回答などを無効とした上で、上位3%と下位3%の回答をカットしてデータを処理

問5:今後3カ月程度の期間で買いたい、もしくは強くなると思う通貨はどれですか

今後3カ月程度の期間で買いたい、もしくは強くなると思う通貨はどれですか(ひとつだけ)と尋ねたところ、「米ドル」と答えた割合が42.8%で最も多かった。次いで「円」が23.7%。さらに「スイスフラン(8.0%)」、「メキシコペソ(7.0%)」、「ユーロ(4.4%)」、「トルコリラ(4.3%)」、「豪ドル(3.8%)」と続いた。「米ドル」を買いたいと答えた理由について自由記述形式で尋ねたところ、「米政策金利の高止まり」や「中東情勢の悪化による有事のドル買い」を挙げる声が多かった。中東情勢を巡っては「スイスフラン」の回答割合が急伸した点からも、個人投資家が足元で地政学リスクを意識していることが読み取れる。前回調査では「スイスフラン」の回答割合は1.1%に過ぎなかった。なお、「円」は今回も2番手に入ったが、回答理由には「リスク回避の円買い」の声はほとんどなかった。代わりに「政府・日銀による円買い介入」を挙げる向きが多かった。

問6:今後3カ月程度の期間で売りたい、もしくは弱くなると思う通貨はどれですか

今後3カ月程度の期間で売りたい、もしくは弱くなると思う通貨はどれですか(ひとつだけ)と尋ねたところ、「円」と答えた割合が41.0%と最も多かった。次いで「米ドル」が23.5%。さらに「ユーロ(7.3%)」、「トルコリラ(7.0%)」、「中国人民元(6.1%)」、「英ポンド(5.4%)、「豪ドル(3.4%)」と続いた。「円」の回答割合は50%だった前回からやや減少したものの「ひとり負け」の状態に変わりはない。「円」を最も売りたいと回答した理由については「低金利政策」、「金融緩和が継続する」、「マイナス金利」、「他国との金利差」などとして、日銀の金融政策を挙げる向きが目立った。一部からは「政治の不透明感」、「国力の低下」との意見もあった。そのほか、円については「買う理由がない」という厳しい指摘もあった。

問7:日銀は10月30-31日の金融政策決定会合でマイナス金利の解除に踏み切ると思いますか

今回の特別質問として、「日銀は10月30-31日の金融政策決定会合でマイナス金利の解除に踏み切ると思いますか。次のうちから選んでお答えください。(ひとつだけ)」と尋ねたところ、「マイナス金利は解除しない(現状維持)」が60.1%と最も多かった。次いで「マイナス金利は解除せず長期金利の許容上限を引き上げ」が23.9%、「マイナス金利を解除する」は14.7%、「その他」は1.4%だった。日銀の大規模緩和になんらかの修正が加えられるとの見方は合算で4割弱に上った。金利先物市場がマイナス金利の解除をほとんど織り込んでいない状況を踏まえると、個人投資家の緩和修正期待は機関投資家よりもやや強いことが窺える。なお、「その他」とした回答者からは「(修正を)して欲しいが、できない」との声が出ていた。

問8:FRBは年内のFOMC(10月31-11月1日と12月12-13日)で政策金利をどうすると思いますか

もう一つの特別質問としてFRBは年内のFOMC(10月31-11月1日と12月12-13日)で政策金利をどうすると思いますか。次のうちから選んでお答えください。(ひとつだけ)」と尋ねたところ、「11月は据え置き、12月も据え置く」が49.7%で最も多かった。次いで「11月は据え置き、12月に0.25%利上げする」が31.7%、「11月に0.25%利上げし、12月は据え置く」は12.8%、「11月に0.25%利上げし、12月も0.25%利上げする」は3.8%、「その他」は2.0%だった。米金利先物市場は、11月の利上げを全く織り込んでいない一方、12月については30%前後、利上げを織り込んでいる。米国の利上げに関しては、個人投資家の見方もほぼ米金利先物市場の見方に沿ったものと言えるだろう。なお、「その他」とした回答者からは「11月は据え置き12月に利下げする」、「11月、12月と据え置くが、1月に利下げする」などと、比較的早い時期に利下げに転じるとの予測が出ていた。

問9:12月末のドル/円相場の水準をどう予想しますか

もう一つの特別質問として「12月末のドル/円相場の水準をどう予想しますか。よろしければその理由をお聞かせください」と尋ねたところ、「150~152円台」が33.3%で最も多く、次いで「147~149円台」が30.3%で続き、以下「153~155円台(12.4%)」、「144~146円台(9.0%)」、「156円台以上(6.1%)」、「141~143円台(4.9%)」、「140円台以下(4.0%)」の順になった。調査期間中の米ドル/円相場が150円目前で推移していたことを踏まえると、予想値はある程度上下にバランスしていると言えそうだ。円安・米ドル高方向にいくぶん傾いた感はあるが、個人投資家の見通しに大きな偏りはないと言っていいレベルだろう。なお、予想の理由について自由記述形式で尋ねたところ、キーワードとして「介入」が頻出した。150円台以上と予想した向きからは「介入ラインは155円辺りと予想している」、「介入がなければ(153~155円台が)ありそう」、「介入があっても150円を超えて上昇する」、「介入だけでは円高になる見込みはない」といった具合だ。149円台以下を予想した向きからも「150円を超えると介入が入る」、「瞬間的に150円を超えても、介入により(144~146円台)に戻る」などとする意見が多く見られた。

本レポートは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。また、本レポートに記載された意見や予測等は、今後予告なしに変更されることがございます。なお、本レポートにより利用者の皆様に生じたいかなる損害についても、株式会社外為どっとコム総合研究所ならびに株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承願います。 Copyright©2023Gaitame.com Research Institute Ltd. All Rights Reserved. https://gaitamesk.com/

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X(Twitter)は1.6万人のフォロアを誇る人気FX個人投資家「黒猫アイランド」氏、 金融の本場、ロンドンからFX情報を発信する「松崎美子」氏、 トレーダー兼クオンツ分析を得意とする「ひいらぎ」氏、 金融・FXに精通した3名が「Starsand Planet」として約2年ぶりに新刊を発行。 2023年8月の発売以来、FX個人投資家の注目を集めています。
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kanda.jpg 株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。
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