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豪ドル/円 今日の見通し「RBA追加利上げ観測が急速に後退… 米GDPに注意」2023/10/26

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オーストラリアの通貨「豪ドル」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。

執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉

目次

 

今日の豪ドル トレードシナリオ

昨日から現在までの相場

・10月25日に発表された豪4-6月期CPIは前年比+5.4%となり、前四半期(+6.0%)から鈍化した。豪9月月次消費者物価指数(CPI)は前年比+5.6%(前月+5.2%)だった。

・NY原油先物市場は反発。イスラエルがガザ地区への地上侵攻を準備との報道が買い材料となった。終値は前営業日比+1.65ドルの1バレル=85.39ドル(10月25日)。

・10月19日発表の豪9月雇用統計は、雇用者数が市場予想(2.00万人増)を大きく下回る0.67万人の増加だった。失業率は3.6%へ低下、労働参加率は66.7%へ低下した。

・10月3日に豪準備銀行(RBA)は金融政策決定会合を開催。政策金利は4.10%で据え置きとなった。

今日のメインシナリオは

RBA追加利上げ観測が急速に後退… 米GDPに注意

昨日発表された豪7-9月期CPIの強い結果を受けて、市場ではRBAが11月ないし12月に追加利上げを実施するとの見方を強めていることが豪ドルの買い材料となった。しかし、今朝方ブロックRBA総裁が豪上院での議会証言で、「CPIの結果は想定内」などと発言したことでRBAの追加利上げ観測は急速に萎みつつある。
本日は豪州にて注目の経済指標の発表がないことから、米国の長期金利動向が豪ドル相場のメインドライバーとなりそうだ。NY時間には米7‐9月期国内総生産(GDP)の発表が控えている。このところの強い米経済指標の結果を受けて、市場はGDPも強い結果となることを予想している。結果次第では米国の長期金利がさらに上昇することになり、豪ドルは対米ドルで下げ足を速める可能性がある。

この先の個別相場変動

■米7‐9月期GDPが予想を上回る
⇒米国の金利が高水準で長期間維持されるとの見通しが高まる
⇒米長期金利は上昇
⇒米株価指数は米金利の上昇を嫌気して下落
⇒豪ドルはリスクセンチメントに敏感
⇒豪ドルは売られる

豪ドル円 最新チャート分析

今後の注目経済指標・イベント

中東情勢
米長期金利動向
米7‐9月期GDP

「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果

外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円は曇り空に雨がぱらつき、豪ドル/米ドルは雨。6時に豪ドル/円のストキャスティクスで買いシグナルが点灯。

【情報提供:外為どっとコム】

<「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」 詳細はこちら>

  • ※ 「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」とは、選択した通貨ペア・足種に対して、複数のテクニカル分析を行った結果をパネル形式で一覧表示することにより、直感的に相場状況を把握することができるツールのことを指します。
  • ※また、高機能チャート(パソコン版)/(スマホ版)では「取引分析」 を選択することで、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況をチャート上に表示が可能です(「外為注文情報」)。
  • ※ なお「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」や、「外為注文情報」は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家ご自身でなさるようお願い致します。
 

 

nakamura.jpg 外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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