ドル/円、149円台前半で底堅い…米10月PMIに注目
東京市場のドル/円は、一進一退の展開。序盤に149.79円前後まで強含む場面もありましたが、仲値公示後に米長期金利が低下すると一時149.50円前後へ小緩むなど方向感のない値動きとなっています。
欧州市場に入っても米長期金利が低下し続けるとドル/円は一時149.32円前後まで弱含みました。他方で欧州圏の10月製造業、サービス業購買担当者景気指数・速報値が発表されました。それまで、ユーロ/円は159.92円前後まで上伸し2008年8月以来の高値を更新しましたが、独10月サービス業PMIが48.0と景気の強弱を計る分岐点（50.0）を下回ったことでユーロ売りが強まりました。
NY市場では、米10月製造業、サービス業PMI・速報値が発表されます。米10月サービス業PMIについては、市場予想が49.9となっています。結果次第では米国の景気減速懸念が強まることも考えられるため注目です。
ドル/円をテクニカル分析で見ると、10、20、80日移動平均線が上向きを維持しており上昇基調が継続していますが、足元では10日線を下抜けており上値の重い展開となっています。なお、下値には20日線やアセンディングトライアングルのトレンドラインが位置しており底堅い推移は続きそうな状況です。そのため、引き続き買い目線で押し目買いのポイントを見極めていきましょう。
ドル円 日足チャート
この後の経済イベント
10/24(火)
22:45☆米10月製造業PMI・速報値
22:45☆米10月サービス業PMI・速報値
23:00 米10月リッチモンド連銀製造業指数
10/25(水)
09:30☆豪7-9月期消費者物価指数
09:30 豪9月消費者物価指数
※☆は特に注目の材料
経済指標・イベントの結果について
主要な経済指標・重要イベントの結果について、最新情報は外為どっとコムサイトの「経済指標カレンダー」で確認できます。
外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員宇栄原 宗平（うえはら・しゅうへい）
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月（株）外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか！』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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