ポンド/円今日の見通し「17:30 英10月PMIに注目！英景況感の回復がポンド買い戻しを呼ぶ？」FXトレード戦略　2023/10/24

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ポンドのFXデイトレードを行ううえで、インプットしておきたいトレードシナリオなどをギュッとまとめました。

執筆：外為どっとコム総合研究所　中村　勉
Twitter:@gaitamesk_naka
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今日のポンドトレードシナリオ

ここまでの相場

本日15:00 英9月雇用統計発表！
・9月12日に発表された英5-7月失業率（ILO方式）は4.3%で予想と一致したものの前回（4.2%）から悪化。10月17日に発表された週平均賃金（3カ月平均、前年比）は+8.1％と前月（+8.5%）から低下した。

本日17:30 英10月サービス業PMI/10月製造業PMI発表！
・英9月製造業購買担当者景気指数（PMI）と9月サービス業PMIの確報値はそれぞれ44.3、49.3となり、速報値（44.2、47.2）からともに上方修正された。（10月2日、4日）
・英9月消費者物価指数（CPI）は前年比+6.7%と市場予想（+6.6%）に反して、前月（+6.7%）から横ばい。また、CPIコアは前月（+6.2%）から低下し+6.1％だった。（10月18日）。

・9月13日に発表された英7月月次国内総生産（GDP、前月比）は-0.5%になり前回（+0.5%）及び予想（-0.2%）を下回った。8月11日に発表された英4-6月期GDP（速報値）は前期比+0.2%となり小幅ながらも3期連続の成長となった。

・9月21日の会合でイングランド中銀（BOE）は政策金利を5.25％で据え置いた。据え置き派2021年11月以来。金融政策委員会（MPC）メンバーの9人中5人が据え置きを支持、4名が0.25%利上げを支持した。

今日のメインシナリオ

17:30 英10月PMIに注目！英景況感の回復がポンド買い戻しを呼ぶ？

BOEは9月21日に開催したMPCで2021年11月以来となる金利据え置きを決定した。その際に、「金融引き締めが労働市場及び実体経済への影響が増している」と示していた。今月発表された英国の経済指標を見ると、英9月CPIこそ、前月から横ばい（前年比+6.7%）となったが、ベイリーBOE総裁は「BOEの予測と大きくかけ離れていない」と述べている。
他方で、6-8月週平均賃金は前年比+8.1%で前月の+8.5%から鈍化、9月小売売上高は前月比-0.9%となり予想（-0.4%）を大きく下回った。市場はこれらの結果を受けて、BOEが次回のMPC（11月2日）で政策金利を再び据え置くとの見方を強めている。
本日は15時に英9月失業率と英9月失業保険申請件数推移が発表される。賃金上昇率は低下を示していたため、失業率が予想外の急低下を見せなければBOEの政策決定に大きな影響を及ぼさないと見ている。そのほか、17時半には英10月サービス業と英10月製造業PMI（ともに速報値）が発表される。英経済の減速懸念からこのところのポンドは対米ドルで売られやすかった。英国の景況感を表すPMIが改善を示せば、ポンドの一段の買い戻しも期待出来そうだ。

個別の想定シナリオ

■英10月サービス業PMI、英10月製造業PMIが改善を示す
⇒英景気減速は一時的との見方が強まる
⇒ポンドは買われる

チャート分析

注目材料

英9月失業率
英10月サービス業PMI/英10月製造業PMI

「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」

外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」ではポンド/円、ポンド/米ドルはともに雨。13時にポンド/米ドルのボリンジャーバンドとストキャスティクスで売りシグナルが点灯。

【情報提供：外為どっとコム】

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