個人投資家として活躍するひろぴー氏が、独自の最新マーケット分析を毎週公開します。現在のFXマーケットを取り巻く情報の整理をする際、また短期間の FXトレード戦略を考える際に、お役立てください。
作成日時:2023年10月18日15時
執筆:CXRエンジニアリング株式会社 代表取締役 ひろぴー
昨日、政策金利引き上げ報道を受けてドル/円が148.70円台まで急落しましたが、あっという間に1円切り返して元の水準まで戻ってしまいました。
また、日経からも来年4月以降に政策金利の変更予想が出てきており、市場を煽っているようにも見えます。
https://www.nikkei.com/nkd/industry/article/?DisplayType=2&n_m_code=122&ng=DGKKZO75354420X11C23A0EE9000
ただ、個人的には行動が遅すぎると思います。この状況を継続すれば来年の春頃は155-160円ではないでしょうか?
政策金利を0.00%、ないしは0.10%%戻す程度だと思われますので、日米金利差が一向に縮まりません。金利差の上昇が引き続き継続すると考えます。
目次
▼ドル/円、並行チャネルに沿って買いトレード再開
▼RBAは利上げを意識?
ドル/円、並行チャネルに沿って買いトレード再開
出所:TradingView
ドル/円日足チャートです。
しっかりとアセンディングトライアングルを形成中に見えます。149円台の定着感もありますし、昨日のような急落でもしっかりと吸収されてしまう様子だと、150円を超えて151円までも早いかな、という印象が強くなってきました。
筆者は150円手前でドル/円のポジションを先週一度すべて利益確定してしまいましたが、この水準から今一度エントリーを狙ってみようと考えております。
土日はIMFからも日本の為替介入はファンダメンタルズに沿った形と、介入について擁護されるコメントはありませんでした。なかなかできないでしょう。政策金利を引き上げれば解消する事象ですし、ごもっともだと思います。
前述通りの日経報道ですが、ドル/円ショートポジションを煽るような行動を取り始めた財務省のように見えます。これは逆効果にも感じてしまいます。
この影響から個人投資家の売りオーダーも増えてきたでしょう。よって、そろそろ150円をクリアに抜けていくと考えており、並行チャネル内での上昇を意識したトレードで買いを狙っていきます。
149円台前半からの買いを意識し、ターゲットは151円手前、ストップは148円割れでしょうか?
RBAは利上げを意識?
出所:TradingView
続いて、先週掲載したオセアニアです。今週はポンド/豪ドルをピックアップしました。
中東問題=資源高やインフレを意識し、ロシア侵攻時を参考に、オーストラリア買いを進めております。
昨日、RBA議事録では、インフレ懸念の文言が確認され、もう一段高の利上げを催促する表現が見られたため、豪ドル買いで市場は動きました。
本日の中国のGDPも事前予想を上回っており、景気減速のボトムアウト感が見えてきたように思えます。
よってオーストラリアのインフレ率も下げ止まる可能性が高く、リスクオフ、中国不動産市場低迷で暗いニュースばかりでしたが、この裏を突く値動きにつながるとしたら、豪ドル買いで勝負したいところです。
日足レベルでは重要サポートライン1.8860付近を明確に割り込んだ場合、大きく伸びると思われます。
ターゲットは1.85手前を予想し、ショートトレードで回す予定です。
先日から更新しております通り、ユーロ/豪ドル、ユーロ/NZドルのショートトレードも継続中です。
ドル/円の買いと欧州売り、オセアニア買いのトレードを今週も筆者は推し進めていく予定です。
【ひろぴー氏出演動画】
FX&Cryptoトレーダー、業界ニックネームは「ひろぴー」。ラジオ日経パーソナリティ、FX会社や仮想通貨取引所のコラムニストとして活動の場は多岐に渡る。自らのトレーディングノウハウから、ユーザビリティの高いインターフェース総監督を担う。FX会社や金融プラットフォーム開発エンジニアリング企業、仮想通貨取引所へのコンサルティング業が主。 2019年7月より TradingView Japan の Marketing Director に就任。
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