オーストラリアの通貨「豪ドル」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。
執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉
目次
- ▼今日の豪ドル トレードシナリオ
- 昨日から現在までの相場
- 今日のメインシナリオは
- この先の個別相場変動
- 豪ドル/円 最新チャート分析
- 今後の注目経済指標・イベント
- 「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果
今日の豪ドル トレードシナリオ
昨日から現在までの相場
・NY原油先物市場は続伸。中東の地政学リスクの悪化を受けて、戦火が産油国などに広がる懸念から原油が買われた。終値は前営業日比+3.59ドルの1バレル=86.38ドル(10月9日)。
・10月3日に豪準備銀行(RBA)は金融政策決定会合を開催。政策金利は4.10%で据え置きとなった。
・9月27日に発表された豪8月月次消費者物価指数(CPI)は前年比+5.2%(前月+4.9%)だった。7月26日に発表された豪4-6月期CPIは前年比+6.0%となり、前四半期(+7.0%)から鈍化した。
・9月14日発表の豪8月雇用統計は、雇用者数が市場予想(2.50万人増)を大きく上回る6.49万人の増加だった。失業率は3.7%で前月から変わらなかったが、労働参加率が67.0%まで上昇し過去最高を記録した。
今日のメインシナリオは
米国は利上げ終了?中東リスクに引き続き警戒!
今週は中東の地政学リスクの悪化を受けて、リスク回避の動きが強まって週初を迎えた。しかし、中東の戦火が石油輸出国機構(OPEC)加盟国へ広がることへの懸念から原油価格が上昇したことが豪ドルの下値を支えた。また、米国ではFRB高官が相次いで利上げに対してハト派的な発言をしたことを米株式市場が好感して上昇に転じたことも豪ドルの支援材料となった。
本日は豪州や中国にて主要な経済指標の発表はない。前述した米国の利上げ打ち止め観測などが引き続き豪ドルを支える要因となる一方で、中東の地政学リスクが更に悪化するようであればリスクオフの円買いが強まる可能性もある。要人発言や、ニュースヘッドラインに注意したい。
この先の個別相場変動
■中東の地政学リスクがさらに悪化する
⇒リスク回避目的で円が買われる
⇒豪ドル/円は下落
⇒中東のリスク上昇は原油価格の上昇要因でもある
⇒豪ドルの下値は限定的
豪ドル円 最新チャート分析
今後の注目経済指標・イベント
中東情勢
世界的な株価指数動向
米国の長期金利動向
「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果
外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円、豪ドル/米ドルともに晴れ。2時に豪ドル/円の移動平均で買いシグナルが点灯。
【情報提供:外為どっとコム】
<「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」 詳細はこちら>
- ※ 「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」とは、選択した通貨ペア・足種に対して、複数のテクニカル分析を行った結果をパネル形式で一覧表示することにより、直感的に相場状況を把握することができるツールのことを指します。
- ※また、高機能チャート(パソコン版)/(スマホ版)では「取引分析」 を選択することで、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況をチャート上に表示が可能です(「外為注文情報」)。
- ※ なお「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」や、「外為注文情報」は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家ご自身でなさるようお願い致します。

中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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