読む前にチェック!最新FX為替情報

読む前にチェック!
最新FX為替情報
CFD銘柄を追加!

スプレッド
始値比
  • H
  • L
FX/為替レート一覧 FX/為替チャート一覧 株価指数/商品CFDレート一覧 株価指数/商品CFDチャート一覧

来週の為替予想(米ドル/円)「148円割れなら短期デッドクロスの危険、米インフレ指標に警戒」ハロンズ FX 2023/10/7

f:id:gaitamesk:20210907122100p:plain

執筆:外為どっとコム総合研究所 小野 直人

目次

執筆日時 2023年10月6日 13時40分

148円割れなら短期デッドクロスの危険、米インフレ指標に警戒

10月2日週の米ドル/円は一時150円台乗せ

米国の 8月雇用動態調査(JOLTS)求人件数が市場予想や前月分を大幅に上回ったことで、米利上げ継続観測が持ち直し、米ドル/円は150.158円まで年初来高値を塗り替えました。しかし、真偽の程は不明ながらも本邦財務省による円買い介入と噂さになった、まとまった円買いフローが出て米ドル/円は147.309円まで急低下しました。その後は、149.30円付近へ戻す場面はありながらも、上値を伸ばしきれずに利食い売りに押されて148.20円台へ押し返されるなど、不安定な値動きとなりました。(各レート水準は執筆時点のもの)

FX ライブ配信、ここからも「USD is King」 (2023年10月5 日)

※相場動向については、外為どっとコム総研のTEAMハロンズが配信している番組でも解説しています。

米インフレ指標、市場の視線は金利維持の期間へ

来週は、インフレ動向や消費者マインドを通じて米金融政策や経済の先行きを見据える展開になりそうです。米国の金融政策を巡っては、年内利上げが実施されるかどうかより、「金利をどれだけ長く高水準で維持するか」と言ったところへ市場の関心は移っています。インフレ鈍化のペースが緩み、高金利の長期化観測を高めるのか、それとも鈍化ペースが加速して利下げ開始の前倒し観測を高めるのか注目されます。前者なら、米金長期金利の一段高に伴って、米ドル/円も上値を試すことになりそうですが、後者の場合は足許の米ドル高の反動から、利食い売りが強まるでしょう。インフレ指標を挟んで為替相場は振幅しそうです。

ドル円のリスクリバーサルとスポットの推移

出所:外為どっとコム総研

ただ、将来の為替相場の変動に対する市場参加者のリスク認識が、どちらの方向に偏っているかを示す米ドル/円の1カ月物リスク・リバーサルと、米ドル/円動向の乖離が少し気になります。残りの利上げ回数が限定されると見られる中、日銀のマイナス金利撤廃やイールドカーブ・コントロール(YCC)修正への思惑から、米ドル/円の上値は限定されるかもしれません。また、今月は米卸売物価指数(PPI)と同消費者物価指数(CPI)の公表日が通常と違って逆転しているため、CPIの前日のPPIの結果を受けてCPIへの思惑が交錯しそうで、10月11日のPPI の結果にも注意が集まりそうです。

米ドル/円、目先の下値支持線を維持できるか注視

米ドル/円は150.158円をトップに上値の重い展開が続いており、このまま148円を割り込んでくれば、来週早々にも5日移動平均線と21日移動平均線のデッドクロスが警戒されて、投資家の目線が10月3日安値(147.309円)付近まで下がってくる危険があります。調整に勢いがつけば、146.00円割れを目指す可能性もあるでしょう。そうならないためには、7月28日安値(138.065円)を起点とするサポートラインを割り込まずに、上向きに転じられるかどうかがポイントになりそうです。

【米ドル/円チャート 日足】

ドル円 日足

出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」
予想レンジ:
USD/JPY:146.500-151.500

10/9 週のイベント:

10/9(月)~10/15(日)- モロッコ 国際通貨基金(IMF)・世界銀行年次総会
10/9(月) 21:00 米国 バーFRB副議長、発言
10/9(月) 22:00 米国 ローガン米ダラス連銀総裁、発言
10/9(月) 25:50 米国 ジェファーソンFRB副議長、発言
10/10(火) 8:50 日本 8月国際収支・貿易収支
10/10(火) 22:30 米国 ボスティック米アトランタ連銀総裁、発言
10/10(火) 23:00 米国 8月卸売売上高
10/10(火) 26:00 米国 ウォラーFRB理事、発言
10/10(火) 28:00 米国 カシュカリ米ミネアポリス連銀、発言
10/11(水)  - 米国 米下院議長選
10/11(水) 7:00 米国 デイリー米SF連銀総裁、発言
10/11(水) 17:00 米国 ボウマンFRB理事、発言
10/11(水) 21:30 米国 9月卸売物価指数(PPI)
10/11(水) 25:15 米国 ボスティック米アトランタ連銀総裁、発言
10/11(水) 27:00 米国 米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨
10/12(木) 8:50 日本 9月国内企業物価指数
10/12(木) 21:30 米国 9月消費者物価指数(CPI)
10/12(木) 21:30 米国 新規失業保険申請件数
10/13(金) 8:50 日本 対外対内証券売買契約等の状況
10/13(金) 21:30 米国 9月輸出物価指数
10/13(金) 22:00 米国 ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁、発言
10/13(金) 23:00 米国 10月ミシガン大学消費者態度指数・速報値

一言コメント

日米金融政策会合に向けて、思惑や憶測が高まりやすい時期に差し掛かっています。特に日銀については報道が過熱している様子もありませんので、今後はFOMC以上に警戒すべきなのかもしれません。

 
●免責事項
本サイトに掲載する情報には充分に注意を払っていますが、その内容について保証するものではありません。また本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであって、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスの閲覧によって生じたいかなる損害につきましても、株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承ください。