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ドル円午前の為替予想、米CPIは伸び悩み…米長期金利の低下続けば146円台も 2023/9/14


午前の為替予想は… 米CPI消化で改めて147円台後半の上値抵抗を意識

作成日時 :2023年9月14日8時20分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也

ドル円予想レンジ

146.600-147.900円

前日の振り返りとドル/円予想

昨日のドル/円は終値ベースで約0.3%上昇。米8月消費者物価指数(CPI)が予想以上に伸びたことで147.70円台へと上昇したが今月7日に付けた年初来高値(147.87円前後)を前に伸び悩んだ。

米8月CPIは前年比+3.7%と前月の+3.2%から伸びが加速したものの、変動の大きい食品とエネルギーを除いたコア指数は前年比+4.3%に鈍化して約2年ぶりの低い伸びにとどまった。このため米利上げ再開の期待は高まらず、米長期金利が低下に転じるとドルは上げ幅を縮小した。

本日のドル/円は、147円台後半が強い上値抵抗として改めて意識されそうなだけに、米長期金利の低下が続けば146円台に水準を下げる可能性もあろう。もっとも、米CPIをひとまず消化したことでドル/円相場の焦点は来週19-20日の米連邦公開市場委員会(FOMC)に移ることになる。

本日は欧州中銀(ECB)の金融政策決定とユーロの動きに関心が向かうと見られることもあって、ドル/円は方向感が出ずらい相場展開となりそうだ。

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kanda.jpg 株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。
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