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豪ドル/円 今日の見通し「豪8月雇用統計は弱い結果に注意!」2023/9/14

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オーストラリアの通貨「豪ドル」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。

執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉

目次

 

今日の豪ドル トレードシナリオ

昨日から現在までの相場

本日10:30 豪8月雇用統計発表!
・8月17日発表の豪7月雇用統計は、雇用者数が市場予想(1.50万人増)を大きく下回る1.46万人の減少だった。失業率は3.7%(前月:3.5%)へ悪化、労働参加率は66.7%となった。

・NY原油先物市場は反落。米エネルギー省(EIA)が公表した週間石油在庫統計にて、原油やガソリンなどの在庫が増加していたことが売り材料となった。終値は前営業日比-0.32ドルの1バレル=88.52ドル(9月13日)。

・9月5日に豪準備銀行(RBA)は金融政策決定会合を開催。政策金利は4.10%で据え置きとなった。

・7月26日に発表された豪4-6月期CPIは前年比+6.0%となり、前四半期(+7.0%)から鈍化した。8月30日に発表された豪7月月次消費者物価指数(CPI)は前年比+4.9%(前月+5.4%)だった。

今日のメインシナリオは

豪8月雇用統計は弱い結果に注意!

本日は、豪8月雇用統計が発表される。RBAは8月の理事会の議事要旨にて「労働市場が転換点にあることを示す兆候がいくつか見られた」との見方を示した。その直後に発表された、豪7月雇用統計では雇用者数が前月比で減少に転じていた。本日発表される8月分の雇用者数が市場予想(2.5万人増)を下回る結果となれば、市場参加者はRBAが追加利上げを実施しないとの見方を一層強めることになるだろう。他方で、雇用者数変化が予想を上回った場合でも、7月は冬期休暇(オーストラリアは南半球に位置するため、季節が北半球と逆)が雇用に影響を及ぼした可能性があると見られていることから、RBAの金融政策の方向性に大きく影響を与えることはないだろう。予想以上に雇用者数が増加していた場合でも、豪ドル相場への影響は一時的なものとなりそうだ。

この先の個別相場変動

■豪8月雇用者数が予想ほど増加していなかった
⇒豪州の労働市場はRBAが予想した通りひっ迫の解消が進んでいる
⇒RBAの追加利上げの可能性が低下する
⇒豪ドルは売られる

豪ドル円 最新チャート分析

今後の注目経済指標・イベント

豪8月雇用統計
世界的な株価動向

「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果

外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円は雨、豪ドル/米ドルは曇り空に太陽が覗く。6時に豪ドル/円のRSIで売りシグナルが点灯。

【情報提供:外為どっとコム】

<「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」 詳細はこちら>

  • ※ 「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」とは、選択した通貨ペア・足種に対して、複数のテクニカル分析を行った結果をパネル形式で一覧表示することにより、直感的に相場状況を把握することができるツールのことを指します。
  • ※また、高機能チャート(パソコン版)/(スマホ版)では「取引分析」 を選択することで、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況をチャート上に表示が可能です(「外為注文情報」)。
  • ※ なお「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」や、「外為注文情報」は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家ご自身でなさるようお願い致します。
 

 

nakamura.jpg 外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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