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米雇用統計は下目線、ドル円どうなる!?ユーロ円は天井圏に近い 9月1日(金)志摩力男

配信期間が終了しました。
最新動画は【外為マーケットビュー】で公開しています。

動画配信期間:2023/9/1~2023/9/15

外為市場に長年携わってきたコメンテータが、その日の相場見通しや今後のマーケット展望を解説します。

時間がない方向け「30秒ポイント要約」振り返り
・2023年前半はクロス円の上昇が目立った
・昨日は月末のリバランスでかなりの利食い(売り)が出た
・米ジョルツ・ADP・GDP改定値が予想を下回る
 →ドル円下落
・経済指標に合わせてデイトレしてる人が増えている
 →相場の動きが早くなっている
注目材料
・米雇用統計の目線は下方向
・米ISM製造業が改善されるか
トレード展望
・ユーロ円は天井圏に近い
 →リバウンド後に下落を予想
・メキシコペソ円急落
 →短期的には買い場とも見れる

 

目次

0:00 2023年前半の相場振り返り
0:33 米指標・ドル円相場振り返り
4:06 ユーロドル・ユーロ円の動向
6:20 メキシコペソ円の動向
6:54 米雇用統計の注目点
8:15 おしらせ

要約

今年前半の相場は、基本的にドル円が上昇し、クロス円が順調に上昇した1年でした。
昨日は8月最終日の月末リバランスが注目され、かなり利食いが出た印象です。月末のリバランスに関しては、ネット上でよくあるようなレポートでは、ドル買いになるという話が出回っていました。しかしながら、実際に出てきたのはドル売り。私もドル売りになると予想してたんですが、直前になってナスダックが結構リバウンドしたので、「売りはだいぶなくなったんじゃないかな」と考えたんですが、予想以上に売りが結構激しかった。そういう1日になりました。

またユーロが大きく売られ、ユーロ円の価格が大幅に調整された結果、高値159.78円から157.61円まで2円以上の下落が見られました。エリオットウェーブのカウントに基づいてユーロ円のチャートを解析すると、近い将来の天井価格に近づいている可能性があります。最近の価格の動きから、5つの波動が完了しており、特定の理由なく上昇していた動きは最後の5つ目の波動として解釈できるかもしれません。過去の159.48円での価格天井を予測した際は正確ではありませんでしたが、現在の動きからは短期的なリバウンド後に再び下落する可能性が高まっていると考えられます。

ユーロ円のみならず、一番驚いたのはペソ円です。8.7円前後から一気に8.5円台まで落とされました。基本的には買い場という見方もできますが、月が変わりましたのでもしかしたらヘッジファンド系のところが大きく利食いに入ってきたのかなという感じもしております。

本日の雇用統計なんですが、予想が非農業部門雇用者数が18.7万人、前回が17万人ということになっております。結構低めなんですよね。そした失業率が予想3.5%、前回3.5%なんですけども、これもちょっと気をつけたいところですね。平均時給、これが前年比4.4%とか前月比0.3%っていうのは最近よくある数字なので、だんだん落ち着いてきましたね。この給与の上がり方に関してはADP雇用統計が少し下がったこと、それからジョルツの数字が下がったので、結構目線は下になってると思います。悪い数字が出てくるんじゃないかなっていう風な予想、と言いましょうか期待があるので、良い数字が出ると素直に若干リバウンドするんだと思います。

9月は日本企業にとっても半期末なので、いろいろなフローが出てきやすんじゃないかなと思います。雇用統計のみならず、ISM製造業の数字にも注目ですね。このところずっと50より下になってるんですけれども、これが改善するかどうか見ていきたいと思います。

米雇用統計特番

雇用統計ライブ【FX】ズバリ!9月のドル/円は買い?ガチンコ分析セミナー 2023年9月1日放送
https://www.gaitame.com/seminar/tokuban/2023/09/01_002468.html
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志摩力男氏96_130.jpg 志摩力男 氏
慶應義塾経済学部卒。1988年ー1995年ゴールドマン・サックス、2006-2008年ドイツ証券等、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任、その後香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立した後も、世界各地の有力トレーダーと交流があり、現在も現役トレーダーとして活躍。
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