「ドル/円」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。
執筆:外為どっとコム総合研究所 宇栄原 宗平
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目次
今日のドル円 トレードシナリオ
テクニカル分析で環境認識
①日足:上昇基調継続・・・146円台で伸び悩む展開が続いており、RSIが下向きで上昇バイアスが緩んでいますが、10日移動平均線が下値支持となり145円台で底堅く推移しています。20・80日線は上向きを維持しており上昇基調は継続中と見ます。
②4時間足:上値が重い・・・80本移動平均線に支えられ底堅さを保っていますが、10・20本移動平均線がデットクロスを維持し上値を抑える動きとなっています。146円を挟んだ値動きが続きそうですが、上下にある移動平均線を突破すれば動きが出るかもしれません。
ドル/円 日足 ネオチャート
トレード方針:押し目買い方針
③相場展開の予想・・・上値が重いが底堅い動きとなっているため、トレンドフォローで考えた方が良いと思います。現状は、上昇基調ですので買い場を探すことになります。なお、今日は重要イベントも控えていますので指標発表前後の取引には注意してください。
④トレードタイミング・・・以下の60分足を見た際の押し目買いポイントは145.50円前後、145.10円前後と見ます。また、146.00円突破後に同水準が押し目買いポイントになる可能性も考えられます。
ドル/円 60分足 ネオチャート(図1)
ドル/円 外為注文情報(図2)
https://www.gaitame.com/markets/order/
注目経済指標・イベント
⑤ポイント解説・・・今夜は、米7月個人消費支出(PCE)デフレーターに注目が集まります。米連邦準備制度理事会(FRB)が注目するインフレ指標のため結果次第でドル/円相場に大きく影響しそうです。また、同時刻に発表される米新規失業保険申請件数にも関心が寄せられています。米7月JOLTS求人件数、米8月ADP全国雇用者数と、米国の労働関連の経済指標が立て続けに悪化しているだけに、新規失業保険申請件数の結果にドルが強めに反応する可能性もあるでしょう。
8/31(木)
18:00 ユーロ圏7月失業率
18:00☆ユーロ圏8月消費者物価指数・速報値
18:30 南ア7月生産者物価指数
19:00 日本外国為替平衡操作の実施状況
20:30 米8月チャレンジャー人員削減数
20:30 ECB理事会議事要旨
21:00 メキシコ7月失業率
21:00 南ア7月貿易収支
21:30 カナダ4-6月期経常収支
21:30 米7月個人所得
21:30☆米7月個人消費支出
21:30☆米7月PCEデフレーター
21:30☆米新規失業保険申請件数
22:00 コリンズ米ボストン連銀総裁講演
22:45 米8月シカゴ購買部協会景気指数
25:00 デギンドスECB副総裁講演
※☆は特に注目の材料
動画で注目ポイントを解説
経済指標・イベントの結果について
主要な経済指標・重要イベントの結果について、最新情報は外為どっとコムサイトの「経済指標カレンダー」で確認できます。
宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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