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大胆予想!ドル/円この夏は150円を目指す!昨年の高値超えもある!?【ひろぴーの 実践!FXトレードストラテジー】

FXトレードストラテジー

個人投資家として活躍するひろぴー氏が、独自の最新マーケット分析を毎週公開します。現在のFXマーケットを取り巻く情報の整理をする際、また短期間の FXトレード戦略を考える際に、お役立てください。

作成日時:2023年8月2日14時
執筆:CXRエンジニアリング株式会社 代表取締役 ひろぴー

先週の金曜日から理解に苦しむ値動きが続いております。
日銀がYCCのバンド幅拡大を許容し、事実上長期金利幅を±1.0%にまで広げました。
これを受けて長期国債の利回りは上昇し、本日現在で+0.6%で推移しております。

目次

▼ドル/円ゲームチェンジ!?150円方向か?
▼ドル/円は年初来高値を取りにいくか?

ドル/円ゲームチェンジ!?150円方向か?


出所:TradingView

個人的には、バンド幅拡大を許容した割には、長期国債の売り込まれ具合は少ないな、という印象です。
おそらく日本の国債ショート相場もそっぽを向かれている可能性があります。
つまり、日本の国債市場の操作オペに嫌気がさして投資対象として外れている可能性がありそうです。
これは日本が国債を発行しても買い手つかずな状態であり、信用を失っている証拠ではないでしょうか。
買われもせず、売られもせず、日銀・政府の一人相撲というマーケットです。
これらは、日本への魅力が極限にまで薄れてしまった証拠なのかもしれません。
金利の上昇は、日本円の買い圧力になります。それが不思議と、円安方向に5円も進んでしまいました。
日銀発表後は一時138円台だったのですが、現在は143円前半です。日本売りなのでしょうか。そして本日は株安で反応しております。

出所:TradingView

国債安、株安、通貨安、国家としては最悪の値動きです。
日本の金利上昇に経済が耐えられないであろうというマネーの動きかもしれません。
円安の進み具合も当然不思議で仕方がありません。
日銀、財務省からしたら、本日までの値動きは青ざめるレベルだと思います。
もうバンド幅拡大を許容できるほどの力は残っておりません。為替介入以外手段がなくなりつつあります。それを見越した上昇かもしれません。

ドル/円は年初来高値を取りにいくか?

出所:TradingView

ドル/円日足チャートです。
ローソク足の形状だけみますと、短期的な押し目では底を打った形をしております。
昨日の経済指標は、米ISM製造業景況指数をはじめ、中国のPMIなど、軒並み悪化しました。事前予想を下回る経済指標が多く、従来ならば円高の値動きです。
しかしながら、他の通貨ペアを見渡してみますと、NZやメキシコペソ、日本円が売られており、ドルやユーロ、ポンドが買いで反応をしております。
日本円が新興国通貨寄りの反応を見せており、リスクオフでも売られている状況です。金利差も手伝ってさらに売られやすい環境なのでしょう。
この値動きは今年5月ごろのドル/円上昇に近いです。
133−134円台から経済指標の悪化にも関わらず、ドル/円は上昇しました。
CPIやPPIも市場予想を下回ったのにも関わらずです。そのほかの製造業悪化でも円高に推移をしていないことが考えられるならば、もはや円高に動く要素はもうしばらくなくなったと思われます。
この水準からですがドルをロングしなければならない理由が徐々にはっきりしてきたように思えます。この夏は150円方向でしょうか?

出所:TradingView

4時間足に時間軸を落とします。138円手前から乱高下を繰り返し、上昇しました。直近の高値は143.55円付近です。
目先145円を目指す展開を予想します。先週金曜日は日銀発表後に実は141円近くまで一度つけました。
この動きにもかなり違和感を覚えました。
AIのミスリード!?とも考えていたのですが、その後138円台に下落し、そのまま何事もなかったかのように上昇再開となりました。
もしかしたら、世界がこの政策変更後、ドル/円が上昇する方向に準備していたのかもしれません。遅かれ早かれYCC修正後、日本の金融政策は短期的に出し尽くしになる=円高要素壊滅という理論かもしれません。
そのパターンは個人的にも以前イメージはしておりました。
今回はあまりにもサプライズなYCC運用修正となったため、乱高下に巻き込まれましたが、改めてよく考えてみると、日本は少なくとも年内、何も修正が行われないでしょう。(というか、できない)
米国もおそらく利下げはありません。
ドル/円の金利差は非常に大きなものとなっており、他国の通貨と比較してもやはり大きく乖離しております。
この大きな金利差のフローが断続的に円を弱らせている可能性があります。
よって、月曜日からの上昇も全くもって円高に触れずに押し目も作らずドル/円・クロス円が上昇しているのはそれが理由なのかもしれません。
次の打つ手は為替介入ですが、効くのは最初の1回目だけだと思います。ちなみに昨年146円手前からの為替介入は5円程度の下落を実現しましたが、その12時間後にはほとんどその下落を帳消しにさせられて、数週間後には150円まで上昇してしまいました。
この値動きを今年も予想し、むしろ昨年の高値を超えていくイメージを持ってトレードしなければならないと感じはじめております。
前置きが大変長くなりましたが、ドル/円を買っていきます。
イメージ的には142円手前から直近サポートとなりそうですので、142円台前半からの買い戦略で良いように思えます。第一ターゲットは145円、第二ターゲットは150円です。
この先、いくつか口先介入も多く出てくると思いますが、そこは全て押し目買い、最初の実弾介入も無に帰すと思いますので、買いのみでいこうと思います。
日銀・財務省は今回のYCC修正にも関わらず、最大5円の上昇に転じてしまったことにショックを隠し切れないでしょう。おそらく動揺しているレベルだと思います。
日本売りはこれから続くかもしれません。

さて、本日は少し中長期目線での大胆予想になってしまい恐縮ですが、今年後半の戦略としてこの大きな上昇をイメージし、ドル/円買いトレードを実践していこうと考えを改めはじめました。ご参考まで。

【ひろぴー氏出演動画】

 
ひろぴー
FX&Cryptoトレーダー、業界ニックネームは「ひろぴー」。ラジオ日経パーソナリティ、FX会社や仮想通貨取引所のコラムニストとして活動の場は多岐に渡る。自らのトレーディングノウハウから、ユーザビリティの高いインターフェース総監督を担う。FX会社や金融プラットフォーム開発エンジニアリング企業、仮想通貨取引所へのコンサルティング業が主。 2019年7月より TradingView Japan の Marketing Director に就任。
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