「ドル/円」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。
執筆:外為どっとコム総合研究所 宇栄原 宗平
Twitter : https://twitter.com/gaitamesk_ueha
目次
今日のドル円 トレードシナリオ
テクニカル分析で環境認識
①日足:・・・20日移動平均線を上値抵抗とした下落が続いており一時139.30円台まで下値を拡大しています。その後に反発するも6月高値から7月安値に対する下落幅の38.2%戻し140.22円前後が意識され伸び悩んでいます。また、RSIが50ラインを割り下向きとなっていることから上値の重い展開は続きそうです。
②4時間足:・・・10本、20本移動平均線のデットクロスから上値を切り下げる流れが継続。ただ、139円台で下ヒゲを伸ばしていることやRSIが30ライン付近から上向いていることもあり下げ渋ることも考えられます。
ドル/円 日足 ネオチャート
トレード方針:基本は戻り売り方針
③相場展開の予想・・・足元では、上値が重く139円台前半まで下値を切り下げました。その後、140円台に持ち直すも再び反落していることから引き続き伸び悩む展開が想定されます。今夜は複数の重要イベントが控えており結果次第では大きく変動する可能性もありますのでNY時間の値動きには注意しましょう。
④トレードタイミング・・・以下60分足チャート(図1)から戻り売りのポイントは、140.00円、140.20円、140.60円程度の水準と見ます。
ドル/円 60分足 ネオチャート(図1)
ドル/円 5分足 高機能チャート 外為注文情報追加(図2)
https://www.gaitame.com/markets/chart/advanced/
注目経済指標・イベント
⑤ポイント解説・・・今夜は、欧州中銀(ECB)による金融政策発表が控えています。25bp利上げが確実視されており、焦点となるのはFOMCと同じく9月会合の利上げスタンスです。結果を受けたユーロ圏の長期金利の変動が米債利回りに波及するとドル/円相場にも影響が出そうです。その他、米4-6月期国内総生産(GDP)や米新規失業保険申請件数など重要イベントが複数予定されています。
7/27(木)
21:15☆ECB政策金利
21:30☆米新規失業保険申請件数
21:30 米6月卸売在庫
21:30☆米4-6月期GDP・速報値
21:30☆米4-6月期GDP個人消費・速報値
21:30 米4-6月期コアPCE・速報値
21:30 米6月耐久財受注
21:45☆ラガルドECB総裁講演
23:00 米6月住宅販売保留指数
26:00 米7年債入札
※☆は特に注目の材料
動画で注目ポイントを解説
宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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