「ドル/円」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。
執筆:外為どっとコム総合研究所 宇栄原 宗平
Twitter : https://twitter.com/gaitamesk_ueha
目次
今日のドル円 トレードシナリオ
テクニカル分析で環境認識
①日足:上昇基調も上値重い・・・20日移動平均線が上値抵抗となり2日連続の陰線引けとなっています。また、RSIが50ライン近辺で横ばいとなっていることもあり上値の重い展開が続いています。足元では、141円を割り込み10日線が位置する140.00円近辺を視野に入れてきそうです。
②4時間足:下落バイアス強まる・・・10本、20本移動平均線がデットクロスとなったことやRSIが50ラインを割ったことで下落バイアスが強まり直近安値を下抜けると140.60円台まで下落しています。80本線が位置する140.00円前後がポイントになりそうです。
ドル/円 日足 ネオチャート
トレード方針:FOMCまでは、押し目買い方針
③相場展開の予想・・・足元では、140.60円台へ下落するなど弱含みの展開となっていますが、本日のメインイベント米連邦公開市場委員会(FOMC)に向けて値動きは落ち着いてくると見ています。下げ一服となればある程度の反発もあると見ていますので反発の可能性がある押し目水準を抑えておきましょう。FOMC後は、方向感が変化する可能性がありますので改めて分析しましょう。
④トレードタイミング・・・以下60分足チャート(図1)から押し目買いポイントは、140.50円前後、139.80-140.00前後になると見ています。ただ、これらはFOMCで政策金利発表が行われる前の押し目水準です。FOMCの結果を受けた下落で、一気に下抜ける可能性は十分に考えられるため、期間限定の押し目買いポイントであることに注意しましょう。
ドル/円 60分足 ネオチャート(図1)
ドル/円 5分足 高機能チャート 外為注文情報追加(図2)
https://www.gaitame.com/markets/chart/advanced/
注目経済指標・イベント
⑤ポイント解説・・・今夜はFOMCに注目が集まります。市場では政策金利を5.00-5.25%から5.25-5.50%へ25bp利上げが確実視されています。そうした中で、焦点となるのは次回会合以降に追加利上げがあるのか、それとも利上げ打ち止めとなるかです。FOMC声明やパウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長の会見から追加利上げに対してどのような姿勢が示されるのか注目しましょう。
7/26(水)
23:00 米6月新築住宅販売件数
27:00☆FOMC政策金利
27:30☆パウエルFRB議長記者会見
※☆は特に注目の材料
動画で注目ポイントを解説
宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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