「ドル/円」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。
執筆:外為どっとコム総合研究所 宇栄原 宗平
Twitter : https://twitter.com/gaitamesk_ueha
目次
今日のドル円 トレードシナリオ
テクニカル分析で環境認識
①日足:反発基調継続・・・80日移動平均線を下値支持とした反発基調が継続しています。目先は、140.00円前後の上値が重いうえに10日移動平均線が抵抗となっていますが、同水準を上抜けるようだと上昇トレンドが再開したと言えそうです。
②4時間足:チャネルに沿って上昇中・・・上昇チャネルに沿って緩やかに上値を切り上げています。10・20本移動平均線が下値支持となり底堅く推移。6月高値145.07円前後から7月安値137.23円前後の下げ幅に対する38.2%戻しの水準とチャネル上限が交わる142.20円付近は強い上値抵抗として意識されそうです。
ドル/円 日足 ネオチャート
トレード方針:押し目買い方針
③相場展開の予想・・・140円の突破に失敗し反落していますが、139円台を保ち底堅い推移が続いています。そうしたことから、押し目買い方針は継続と見ます。なお、138.80円を下抜けるようだと売りバイアスが強まる可能性があります。
④トレードタイミング・・・以下60分足チャート(図1)から押し目買いのポイントになりそうな水準は138.80円-139.20円と見ています。幅を広くとっていますが、同水準を下値支持ゾーンと見て、反発する局面があれば押し目買いの判断を検討していきたいです。なお、図2より138円台後半には多くの売り指値が待機していることから伸び悩む可能性があることに注意しましょう。
ドル/円 60分足 ネオチャート(図1)
ドル/円 5分足 高機能チャート 外為注文情報追加(図2)
https://www.gaitame.com/markets/chart/advanced/
注目経済指標・イベント
⑤ポイント解説・・・今夜は、米7月雇用統計の調査が行われた前週(12日を含む週)の新規失業保険申請件数が発表されます。市場予想は24.0万人と前回(23.7万人)からやや増加すると見られています。労働市場の力強さが注目されているだけに結果しだいで大きく相場が動くことが想定されます。結果発表後の傾きを確認できるまではトレードを控えるなど注意しておきましょう。
7/20(木)
20:00 トルコ中銀政策金利
21:30☆米新規失業保険申請件数
21:30 米7月フィラデルフィア連銀製造業景気指数
23:00 米6月中古住宅販売件数
23:00 米6月景気先行指数
23:00 ユーロ圏7月消費者信頼感・速報値
----- 南ア中銀政策金利
7/21(金)
08:30☆日本6月消費者物価指数
※☆は特に注目の材料
動画で注目ポイントを解説
宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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