ポンドのFXデイトレードを行ううえで、インプットしておきたいトレードシナリオなどをギュッとまとめました。
執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉
Twitter:@gaitamesk_naka
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目次
今日のポンド トレードシナリオ
ここまでの相場
本日17:30 英6月製造業PMI/6月サービス業PMI発表!
・6月1日と5日に英5月製造業購買担当者景気指数(PMI)と5月サービス業PMIの改定値がそれぞれ発表された。結果はそれぞれ、47.1、55.2と速報値(46.9、55.1)から上方修正された。
・6月22日の会合でイングランド中銀(BOE)は0.50%の利上げを実施し、政策金利を5.00%とした。金融政策委員会(MPC)メンバーの9人中7人が0.50%の利上げを支持、2名は据え置きを支持した。
・英5月消費者物価指数(CPI)は前年比+8.7%と市場予想(+8.4%)に反して、前月から横ばい。また、CPIコアは+7.1%となり1992年以来の伸びとなった。
・6月14日に発表された英4月月次国内総生産(GDP、前月比)は+0.2%になり前回(-0.3%)を下回った。5月12日に発表された英1-3月期GDP(速報値)は前期比+0.1%と前期から小幅の成長となった。
・6月13日に発表された英1-3月失業率(ILO方式)は3.8%と前回(3.9%)から低下。賃金上昇率(除賞与、3カ月平均、前年比)は+7.2%と前月(+6.8%)から上昇した。
今日のメインシナリオ
17:30 英6月製造業PMIに注目!製造業の回復がポンドを支える要因に?
本日は英6月製造業PMIと6月サービス業PMIが発表される。英国も米国や欧州圏と同様にサービス業が景気をけん引しており、サービス業PMIは4カ月連続で好不況の分岐点となる50.0を上回っている。一方で製造業PMIは昨年7月以降50.0を下回った状態が続いている。本日発表の6月製造業PMIの市場予想は46.8と前月(47.1)から悪化となっている。50.0を超えることは難しいかもしれないが、市場予想に反して前月から改善を見せればポンドを支える材料となりそうだ。
個別の想定シナリオ
■英6月製造業PMIが予想を上回る
⇒英製造業の回復期待が高まる
⇒ポンドは買われる
チャート分析
注目材料
英6月製造業PMI / 6月サービス業PMI
「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」
外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」ではポンド/円は雨、ポンド/米ドルは曇り空に太陽が覗く。16時にポンド/米ドルのストキャスティクスで買いシグナルが点灯。
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中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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