豪ドル/円今日の見通し「米NYの製造業景況感が豪ドル相場を支える？」2023/5/15

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オーストラリアの通貨「豪ドル」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。

執筆：外為どっとコム総合研究所　中村　勉

今日の豪ドルトレードシナリオ

昨日から現在までの相場

・NY原油先物市場は3日続落。米国の期待インフレ率が市場予想ほど低下していなかったことが原油価格の重石となった。終値は前日比-0.83ドルの1バレル=70.04ドル（5月12日）。

・5月2日に豪準備銀行（RBA）は金融政策決定会合を開催。政策金利を3.85%へと0.25%の利上げを実施した。

・4月26日に発表された豪1-3月期消費者物価指数（CPI）は前年比+7.0%となり、前四半期（+7.8%）からインフレは鈍化した。また同時に発表された3月月次CPIは前年比+6.3%となった。

・豪3月雇用統計が発表され、雇用者数は市場予想（2万人増）を上回る5.30万人の増加だった。失業率は3.5％、労働参加率は66.7%となった（4月13日）。

今日のメインシナリオは

米NYの製造業景況感が豪ドル相場を支える？

本日は豪州にて注目の経済指標の発表は予定されていない。
海外時間には米5月NY連銀製造業景気指数が発表される。前月（4月）は市場のマイナス予想に反し+10.8と5カ月振りに好不況の境目となる±0.0を上回った。市場が米連邦準備制度理事会（FRB）の6月利上げ停止を予想している現状で、仮に5月NY連銀製造業景気指数が再び市場予想（-4.0）に反してプラスとなれば、米国の景気減速懸念が幾分か払拭されることとなり、リスクオンの動きとなるのではないか。この場合、リスクマインドに敏感な豪ドルは買われることになりそうだ。

この先の個別相場変動

■米5月NY連銀製造業景気指数が±0.0を上回る
⇒米景気減速懸念が和らぐ
⇒米株価が上昇
⇒豪ドルはリスクマインドに敏感
⇒豪ドルは対米ドルで買われる

豪ドル円最新チャート分析

今後の注目経済指標・イベント

米5月NY連銀製造業景気指数
米国や中国の株価動向

「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果

外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円は晴れ、豪ドル/米ドルは曇り。13日の4時に豪ドル/円の移動平均で買いシグナルが点灯。

【情報提供：外為どっとコム】

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※ 「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」とは、選択した通貨ペア・足種に対して、複数のテクニカル分析を行った結果をパネル形式で一覧表示することにより、直感的に相場状況を把握することができるツールのことを指します。
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