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来週の為替予想(米ドル/円)「136円がターニングポイントか、138円目指すか134円か」ハロンズ FX 2023/4/29

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執筆:外為どっとコム総合研究所 小野 直人

目次

執筆日時 2023年4月28日 18時00分

136円はターニングポイントか、138円目指すか134円か

4月24日週の米ドル/円は上伸

21日に発表された米製造業・サービス業PMIが堅調だったことが投資家心理を改善させて、米ドル/円は134.729円まで買いが先行しました。その後、米中堅銀行のファースト・リパブリック銀行の事業継続懸念や米国の債務上限引き上げ問題が燻ると、米ドル/円は一時133.02円付近に押し戻される場面はありつつも、日銀がYCC政策の修正を見送ったことで日銀の政策修正時期が少し遠のいたとの思いから、135.854円まで上昇幅を拡大しました。(各レート水準は執筆時点のもの)

※相場動向については、外為どっとコム総研のTEAMハロンズが配信している番組でも解説しています。

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外為どっとコム総合研究所のTEAMハロンズ(@TeamHallons) が、平日21時より配信するFXライブ番組

FX ライブ配信、リスクオフ地合い続く理由 (2023年4月26日)- YouTube

米タカ派色薄らいでもなくならない

来週は、本邦勢が大型連休入りして市場参加者が減少する中、5月1日の米4月ISM製造業景況指数を皮切りに、5月3日の米連邦公開市場委員会(FOMC)、5月5日の米4月雇用統計と、相場の変動要因と見られるイベントがフルに並んでいます。加えて、ファースト・リパブリック銀行の経営問題や米国の債務引き上げ問題などもあって、まともな神経では相場に付き合っていられないような、荒れた展開も予想されるため警戒は怠れません。

イベント面での最注目は米FOMCとなります。0.25%の利上げは、市場でほぼ織り込まれていますので着目点はFRBが利上げサイクルの停止に踏み切るのかどうかです。足もとのインフレ指標を見ると、ディスインフレ傾向は確認できるものの、「インフレ抑制が確認できる状況」には至っていません。こうした状況下で、FOMCがどのような答えを出すのか注目されます。個人的には、FOMCが早急に利上げ停止を前面に出すとは思われず、6月の利上げの扉を開けたままにしながら、インフレ動向を確認することに力点を置くようなスタンスになるのではないかと考えています。

日銀はYCC修正に柔軟を持たす

こうした点ではタカ派なスタンスは薄らいでも、なくなることはないでしょう。市場の目線が「いつまで(利上げするのか)」から「いつから(利下げするのか)」と、先走り気味にハト派寄りとなり始めているため、イベントを通じて米ドル/円がもう一段上昇する可能性はあります。ただ、日銀もフォワードガイダンスにおいて「政策金利が、現在の長短金利水準、またはそれを下回る水準で推移することを想定」としていた部分が削除されており、長期金利目標引上げには、柔軟性を持たせています。

そのため、現在は0.4%付近へ低下している本邦10年金利が時間経過とともに上昇してくる危険はあり、上値抑制要因は完全になくなっていません。さらに、ファースト・リパブリック銀行の経営問題や米国の債務引き上げ問題などのリスクファクターも燻っていますので、ここから先の米ドル/円の上値は控えめと見ておいた方が無難かもしれません。

米ドル/円、チャネル上限突破が分かれ目

米ドル/円は短期上昇チャネルの上限付近まで上昇しています。上限を上抜ければ、2022年10月21日(151.942円)から今年1月16日安値(127.225円)の下落幅の38.2%戻しとなる136.667円や、137.000円直前の200日移動平均線や3月8日高値の137.909円が意識されてきそうです。ただ、チャネル上限に抑えられた場合は、133.43円付近を通過する21日移動平均線までの調整も想定されるため、買い仕掛けは慎重にしたいです。

【米ドル/円チャート 日足】

USDJPYチャート
出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」
予想レンジ:
USD/JPY:134.000-138.000

5/1 週のイベント:

5/1(月) 14:00 日本 4月消費者態度指数・一般世帯
5/1(月) 22:45 米国 4月製造業購買担当者景気指数(PMI、改定値)
5/1(月) 23:00 米国 4月ISM製造業景況指数
5/1(月) 23:00 米国 3月建設支出
5/2(火) 23:00 米国 3月雇用動態調査(JOLTS)求人件数
5/3(水) 21:15 米国 4月ADP雇用統計
5/3(水) 22:45 米国 4月サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値)
5/3(水) 22:45 米国 4月総合購買担当者景気指数(PMI、改定値)
5/3(水) 23:00 米国 4月ISM非製造業景況指数(総合)
5/3(水) 27:00 米国 米連邦公開市場委員会(FOMC)、終了後政策金利発表
5/3(水) 27:30 米国 パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、定例記者会見
5/4(木) 20:30 米国 4月チャレンジャー人員削減数
5/4(木) 21:30 米国 3月貿易収支
5/4(木) 21:30 米国 新規失業保険申請件数
5/5(金) 21:30 米国 4月雇用統計

一言コメント

今から15年前にサブプライム問題の煽りを食らって、米大手投資銀行のリーマンブラザーズが破綻しました。ニュースが流れたのは9月15日月曜日で、日本は祝日でした。当時と現在は状況が同じではないので杞憂かもしれませんが、やっぱり月曜日と週後半には特に注意したいですね。

 
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