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ドル円 売り経済指標連発なのに、なぜ上昇する?【ひろぴーの 実践!FXトレードストラテジー】

FXトレードストラテジー

個人投資家として活躍するひろぴー氏が、独自の最新マーケット分析を毎週公開します。現在のFXマーケットを取り巻く情報の整理をする際、また短期間の FXトレード戦略を考える際に、お役立てください。

作成日時:2023年4月19日11時
執筆:CXRエンジニアリング株式会社 代表取締役 ひろぴー

先週の米消費者物価指数(CPI)、生産者物価指数(PPI)、そして小売売上高と軒並みドル売り理由となるような結果だったのにも関わらず、ドル/円は金曜日から切り返し、大きく上昇しました
インフレ指標はしっかりと低下傾向にあり、市場予想を下回る低迷具合でした。小売も市場予想を下回り、悪化している状況です。いわゆるリセッションをしっかりと意識できるレベルの内容でした。 

正直、ドル/円をショートしている投資家からしたら文句なしです。しかしながらドル/円は上昇をしてしまいました。
一つ原因があるとしたら、植田和男日銀新総裁がG7,G20の財務相会合に出席し、YCC撤廃論もなく、金融緩和維持の姿勢を鮮明に表した影響が強いのかもしれません。

日本円の買いポジションを作るにはまだ早かったということでドル/円ショートポジションの手仕舞いが先行したようにも思えます。
また米国のインフレ率低下傾向から、5月のFOMCが最終、そして秋以降からは利下げをすでに織り込むような値動きが出ており、もはや利上げと利下げを同時に織り込むような不思議な相場になりつつあるように思えます。
しかしながら、米国で断続的な利下げが行われると言えばそうではありません。
しばらく政策金利を高止まりさせてインフレを徹底的に潰す必要が米国にもあり、例えインフレ率が2%前後に落ち着いたとしてもすぐには急激に利下げに転じることはないでしょう。緩やかな利下げにとどまると考えております。

そうなりますと、ドル/円は一定の金利が約束されますので、生保などの長期機関投資家は外債購入を継続させるでしょう。
そういったフローがドル/円の買い支えを行っているようにも思えます。

個人的にはまだジリ高展開でドル/円は135円方向にゆっくり上昇していくイメージを持っております
今週もチャート分析していきましょう。

目次

▼ドル/円 下落トレンドは終了?
▼ウェッジ形成、1時間足でも底堅い値動き

ドル/円 下落トレンドは終了?

USD/JPY 日足
出所:Tradingview

まずはドル/円日足チャートからです。
昨年の152円近辺からの下降トレンドラインを少し抜けてきました
大きな三角保合を上離れする可能性が出てきたわけです。
また先週の満点回答と言っても過言ではないぐらいのドル売り材料の経済指標でした。それにも関わらず、下げずにむしろ高値を更新してきたということはそれを打ち消すほどのオーダーが逆流したことになります。
先日の経済指標から、まだまだしっかりと売りポジションは捕まっていると予想できます。
特に135円より上にはストップが貯まっているのではないでしょうか
RCIはまだ短期と長期で方向感がまばらですが、RCI52(橙)が少し上方向に向き始めているので長期的にも上昇が有利に動き始めているように感じます。

ウェッジ形成、1時間足でも底堅い値動き

USD/JPY 4時間足
出所:Tradingview

ドル/円の4時間足に時間軸を落としてみますと、上昇ウェッジも描くことができました。
現在は際どいポイントで価格が推移しておりますが、やや買い優勢の形状とみております。
134円の乗せてから2日が経過しましたら、ほとんど133円台に戻すことをせずに134円台で推移する時間が長くなっております。
細かい値動きを見る限り、やはり売りポジションが捕まっているように感じます。

USD/JPY 1時間足出所:Tradingview

ドル/円の1時間足です、特に昨日から134円を挟む展開となっており、大きなオプションが存在?しているかのような値動きです。
戻り売りしやすそうな形状でもありますが、個人的には反落に時間がかかり過ぎている形状のため、逆にこの地合いが続けば続くほど、上方向への上昇攻めが有利になりやすい形状だと考えております。

個人的には好機と見ております。ドル/円のロングポジションを持っておりますが、さらに追加の買いを入れるとしたら、現状レベルからの打診買いとフィボナッチの半値押しの133.35円水準からの2段構えでしょうか?
半日以上かけても134円をしっかりと破れないとなると、ショートポジションがまだ相当数捕まっていると考えられます。よって下値が限定的だ、という考えです。

特段ドル/円が下げる材料が飛び込んでこない限り、このラインをバックに押し目買いスタンスを変えずに今週後半も臨もうと思います。

【ひろぴー氏出演動画】


【インタビュー】

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「初心者から上級者まで相場観が一致したときが一番危険」(前編)

<もくじ>
・幼稚園児 投資に目覚める
・どこか引っかかる感じを大切に
・個人投資家におすすめ書籍と読む時期

 

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「低勝率型こそ1憶円への近道」(中編)
<もくじ>
・勝率は低いほうがいい
・その失敗が糧となる!?
・他の金融商品も考え方は一緒
・日銀緩和のときに活きた投資の勉強
・決済はむずかしい
・低レバレッジでリスクを抑える

 

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「はじめて話す 外為注文情報 活用法」(後編)
<もくじ>
・損切り注文の功罪
・シグナル、逆シグナル
・検証の果てに
・ローソク足は基本どおり見る
・外為注文情報の活用
・レポートの勧め


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ひろぴー
FX&Cryptoトレーダー、業界ニックネームは「ひろぴー」。ラジオ日経パーソナリティ、FX会社や仮想通貨取引所のコラムニストとして活動の場は多岐に渡る。自らのトレーディングノウハウから、ユーザビリティの高いインターフェース総監督を担う。FX会社や金融プラットフォーム開発エンジニアリング企業、仮想通貨取引所へのコンサルティング業が主。 2019年7月より TradingView Japan の Marketing Director に就任。
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