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ドル円 130円78銭を記録するも下げ渋る この後、米新規失業保険申請件数の発表

ドル/円、ADP・ISMの結果を受けてドル売り加速

昨日のドル/円は、下値を拡大する展開となりました。米3月ADP雇用統計が14.5万人増と市場予想(21.0万人増)および前月(26.1万人増)を下回ったことで131.48円前後から130.98円前後まで急落しました。

その後に発表された米3月ISM非製造業景況指数の結果は51.2となり市場予想(54.4)を下回り前月(55.1)から大幅に低下しました。これを受けてドル売りがさらに加速し、一時130.58円前後まで下値を拡大しています。

NY市場終盤にかけては、米2年債利回りが持ち直すとともにドル/円にショートカバーの動きが見られ131.41円前後まで戻す動きとなりました。

ドル/円、米新規失業保険申請件数に注目が集まる

本日の東京市場では、130円台から持ち直す展開。昨日の流れを引き継ぎ130.78円前後まで下落するも130円台では押し目買いが入り下げ渋ると終盤には131.49円前後まで戻しました。

今週発表された複数の米国の景気・雇用関連指標が予想を下回る結果となり景気後退(リセッション)懸念が高まる中、今夜は米新規失業保険申請件数に注目が集まります。市場予想は20.0万件と前回(19.8万件)から微増となっており、予想以上に増加となれば米景気不安が一層高まりそうです。ドル/円は130円台で下値模索の展開となる可能性もあります。一方で市場予想に反して減少した場合は、明日の米雇用統計に関心が向かうと見られドル買いは限定的となるでしょう。

なお、足元のドル/円は、10日移動平均線(131.835)が上値抵抗、20日線と80日線がデットクロスとなり伸び悩んでいます。130円台では買い戻しが入りやすく下げ渋っていますが下落基調は継続しています。130円台に定着すると直近安値129.50円台が視野に入ってきます。

4/6(木)
20:30 米3月チャレンジャー人員削減数
21:30 カナダ3月雇用統計
21:30 米新規失業保険申請件数
21:30 米失業保険継続受給者数
23:00 カナダ3月Ivey購買部協会景気指数
23:00 ブラード米セントルイス連銀総裁講演

 
uehara.jpg 外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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