豪ドル/円今日の見通し「上昇は続くか？中国景気の減速には要注意！」2023/3/31

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オーストラリアの通貨「豪ドル」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。

執筆：外為どっとコム総合研究所　中村　勉

今日の豪ドルトレードシナリオ

昨日から現在までの相場

・WTI原油価格は反発。イラク北部からの原油輸出が依然として停止していることが原油価格を押し上げた。欧米金融システム不安が後退したことで投資家のリスク志向が改善されていることも原油買いの要因となった。終値は前日比+1.40ドルの1バレル=74.37ドル（3月30日）。

・3月29日に発表された、豪2月月次消費者物価指数（CPI）は前年比+6.8%となり、前月（+7.4%）からインフレは鈍化した。

・豪2月雇用統計は、雇用者数は市場予想（5万人増）を上回る6.46万人の増加となったほか、前月分も上方修正された。失業率は3.5％、労働参加率は66.6%とともに前月から改善した（3月16日）。

・3月7日に豪準備銀行（RBA）は金融政策決定会合を開催。市場予想通りとなる0.25%の利上げを実施し、政策金利を3.60%とした。声明は前月から比べるとタカ派度合いが弱まった。

今日のメインシナリオは

上昇は続くか？中国景気の減速には要注意！

本日は豪州にて主要経済指標の発表は予定されていない。豪州と交易関係の強い中国では3月の製造業と非製造業の購買担当者景気指数（PMI）が発表される。市場は製造業PMIが51.6、非製造業PMIが55.0とともに前月（52.6、56.3）から悪化と予想している。欧米金融システムへの不安は一旦落ち着きを見せていることから、豪ドルは指標結果の良し悪しに素直に反応しそうだ。ただし、市場は来週（4月4日）の理事会でRBAが利上げサイクルを一旦停止すると予想している。そのため、対米ドルや対ユーロでは売られやすい状況だ。中国3月製造業/非製造業PMIの結果が下振れた場合の方が強く反応するのではないか。

この先の個別相場変動

■中国の経済指標が予想を下回る
⇒豪州は中国と交易関係が強い
⇒豪ドルは売られる

豪ドル円最新チャート分析

今後の注目経済指標・イベント

中国の経済指標結果
世界的な株価動向

「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果

外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円は雨、豪ドル/米ドルは曇り空に雨がぱらつく。0時に豪ドル/円のRSIで売りシグナルが点灯。

【情報提供：外為どっとコム】

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