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来週の為替予想(米ドル/円)「『リスク回避の円買い』が引き続き米ドル/円を拘束か」ハロンズ FX 2023/3/25

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執筆:外為どっとコム総合研究所 小野 直人

目次

執筆日時 2023年3月24日 14時00分

『リスク回避の円買い』が引き続き米ドル/円を拘束か

3月20日週の米ドル/円は下げ幅拡大

スイスの金融大手UBSが同業のクレディ・スイスの買収を決めたことで、一時133.006円までの戻りを試しました。しかし、米FOMC(連邦公開市場委員会)が総じてハト派な内容だったほか、イエレン米財務長官が「預金保険の適用範囲について、大幅な拡大は検討していない」と述べたことから米国の信用収縮問題が引き続き意識されて、130.17円前後まで下げ幅を広げました。(各レート水準は執筆時点のもの)

※相場動向については、外為どっとコム総研のTEAMハロンズが配信している番組でも解説しています。

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外為どっとコム総合研究所のTEAMハロンズ(@TeamHallons) が、平日21時より配信するFXライブ番組

FX ライブ配信、FRB6月利下げ?ドル円の見通しは!BoE 短期売買・リアルタイム解説 (2023年3月23日)- YouTube

米信用収縮問題の行方見極め

米FOMCでは、0.25%利上げしFF金利の誘導目標を4.75-5.00%とすることを決めました。声明文では「インフレは依然、高水準」とインフレ撲滅の姿勢を示したものの、「(目標達成に向けた)継続的な引き締め」の部分が「いくらかの追加の引き締めが可能」に変更されるなど、タカ派な中にもハト派が目立つ会合でした。また、注目されたドットチャートでは今年のターミナルレートの見通しの中央値は5.125%と前回から変わらず、パウエルFRB議長は信用状況の引き締まりが金融引き締めの代わりになるとの認識を示すなど、同議長が利上げに対し思ったほど前向きではないのではとのイメージも受けました。パウエル議長の個人的な見解なのか、それともFRB内で主流となりつつあるのか明確ではありません。予定されている複数のFRB当局者の発言から、FRBの真意を掴むことになりそうで、各当局者の発言内容が注目されます。

もっとも、一連の銀行破綻を受けた信用収縮の影響が見通しづらい状況に変わりはなく、米ドル/円は引き続き『リスク回避の円買い』に拘束されやすい状態となりそうです。また、投資家の視線が信用収縮の動向に向かい、経済指標がマーケットのドライブ要因になりづらいですが、3/31(金)の米2月個人消費支出(PCEデフレーター)はFRBが注目するインフレ指標だけに注意は怠れません。特に、ディスインフレ傾向が強まるなら、年内の利下げ期待が再燃して米ドル/円が下げ幅を広げることも考えられます。何れにしても、目線は下向き優勢のようです。

米ドル/円、三役逆転状態を解消しづらい状況

ローソク足は日足一目均衡表の雲の下限を下抜け、強い売り示唆となる三役逆転の状態となりました。しかも、悪いことに雲の下限が目先切り上がるため、三役逆転の解消には手古摺りそうです。早急に、雲の上限である132.698円を突破できれば別ですが、そうした展開が望めないのなら、フィボナッチタイムゾーンの3本目に向けて、下値を広げる危険がありそうです。

【米ドル/円チャート 日足】

USDJPYチャート
出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」
予想レンジ:
USD/JPY:126.200-132.700

3/27 週のイベント:

3/28(火) - 米国 米上院、銀行破綻と連邦規制当局の対応を巡る公聴会
3/28(火) 6:00 米国 ジェファーソン米FRB理事、発言
3/28(火) 22:00 米国 1月住宅価格指数
3/28(火) 23:00 米国 3月リッチモンド連銀製造業指数
3/28(火) 23:00 米国 3月消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)
3/29(水) - 米国 米下院、銀行破綻と連邦規制当局の対応を巡る公聴会
3/30(木) 8:50 日本 対外対内証券売買契約等の状況
3/30(木) 21:30 米国 10-12月期四半期実質国内総生産(GDP、確定値)
3/30(木) 21:30 米国 新規失業保険申請件数
3/30(木) 25:45 米国 バーキン米リッチモンド連銀総裁、発言
3/30(木) 25:45 米国 コリンズ総裁米ボストン連銀総裁、発言
3/31(金) 8:30 日本 3月東京都区部消費者物価指数(CPI、生鮮食料品除く)
3/31(金) 8:30 日本 2月失業率
3/31(金) 8:50 日本 2月鉱工業生産・速報値
3/31(金) 21:30 米国 2月個人消費支出(PCEデフレーター)
3/31(金) 22:45 米国 3月シカゴ購買部協会景気指数
3/31(金) 23:00 米国 3月ミシガン大学消費者態度指数・確報値
3/31(金) 23:00 米国 バー米FRB理事、発言
3/31(金) 28:00 米国 ウィリアムズ米NY連銀総裁、発言
3/31(金) 29:00 米国 ウォラー米FRB理事、発言
4/1(土) 6:45 米国 クック米FRB理事、発言

一言コメント

四半期末も重なってかボラタイルな相場展開が続いています。しかも、ポジティブな材料も長持ちせず、市場のセンチメント改善は進みづらい様子です。「悪材料出尽くし」までには時間がかかると見られ市場の緊張感は高いままでしょう。

 
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