豪ドル/円今日の見通し「RBAは利上げ継続示唆。バイデン米大統領の演説がリスク警戒感を高める？」2023/2/8

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豪ドルのFXデイトレードを行ううえで、インプットしておきたいトレードシナリオなどをギュッとまとめました。

執筆：外為どっとコム総合研究所　中村　勉
Twitter:@gaitamesk_naka
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今日の豪ドルトレードシナリオ

ここまでの相場

・2月7日に豪準備銀行（RBA）は金融政策決定会合を開催。市場予想通りとなる0.25%の利上げを実施し、政策金利を3.35%とした。今後の利上げに関しては、「今後数カ月にわたって金利をさらに引き上げる必要がある」とややタカ派的となった。

・原油価格は続伸。トルコの地震の影響で同地域からの原油輸送が停滞するとの思惑などが買い材料となった。終値は前営業日比+3.03ドルの1バレル=77.14ドル（2月7日）。

・豪10-12月期消費者物価指数（CPI）は前年比+7.8%と予想（+7.6%）や前期（+7.3%）から上振れ。12月月次CPIは前年比+8.4%で、前月（+7.3%）からインフレは加速（1月25日）。

・豪12月雇用統計では、雇用者数は1.46万人減少して市場予想（2.5万人増）を下回ったほか、前月分も5.8万人増に下方修正された。失業率は3.5％で前月と変わらず。また、労働参加率は66.6%となった（1月19日）。

今日のメインシナリオ

RBAは利上げ継続示唆。バイデン米大統領の演説がリスク警戒感を高める？

昨日、RBAが政策金利と同時に発表した声明では、「今後数カ月にわたって金利をさらに引き上げる必要がある」との新たな文言が加わった。これまでの「金利は今後さらに上昇すると予想」と比べるとRBAはややタカ派に傾いた印象だ。この声明を受けて市場はRBAの金利ピークは4%をやや超えるとの見方を強めている。現時点でRBAの金利は3.35%のため最低でも3回は0.25%の利上げを織り込んだようだ（RBA理事会前の金利ピーク予想は4%弱）。
他方で、市場が注目していたパウエル米連邦準備制度理事会（FRB）議長の発言は、市場が警戒していたほどタカ派的な内容ではなかった。そのため、豪ドルは対米ドルで底堅く推移している。
本日は、主要国に注目経済指標の発表が予定されていない。欧州中央銀行（ECB）やFRB高官の発言が多数予定されているため、景気や金利見通しに関する発言があると豪ドルにも影響が出てきそうだ。その他、日本時間11時頃にバイデン米大統領の一般教書演説が予定されている。緊張が高まる米中関係や米国の債務上限問題に対して、市場の不安を和らげることが出来なければ、リスク回避の姿勢が高まりそうだ。

個別の想定シナリオ

■FRB高官が相次いでタカ派的な発言をする
⇒FRBの利上げ回数が増える可能性を市場が織り込む
⇒米長期金利が上昇
⇒米国株価指数は低下
⇒豪ドルは売られる

チャート分析

今後の注目材料

バイデン米大統領の一般教書演説
欧米金融当局者発言

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