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今年のドル円は底堅い?FX投資家の約4割が2023年安値を『120-125円』と予想!下落要因は日銀の金融政策か【外為短観 第164回】

外為短観ロゴ

 

<第164回調査>2023年1月28日

外為どっとコムの口座開設者のお客様を対象とした投資動向等に関するアンケート調査です。

分析・レポート作成
外為どっとコム総合研究所

調査実施期間
2023年1月20日(金)13:00~2023年1月24日(火)24:00

調査対象
外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』に口座を開設のお客様層。

調査方法
外為どっとコムの口座開設者にメールでアンケート回答URLを送付。
今回の有効回答数は756件。
※必要項目を全て入力して回答して頂いたお客様を「有効回答数」としました。

問1:今後1カ月間の米ドル/円相場の見通しについてお答えください
問2:今後1カ月間のユーロ/円相場の見通しについてお答えください
問3:今後1カ月間の豪ドル/円相場の見通しについてお答えください
問4:今後1カ月間のポンド/円相場の見通しについてお答えください
問5:今後3カ月程度の期間で買いたい、もしくは強くなると思う通貨はどれですか
問6:今後3カ月程度の期間で売りたい、もしくは弱くなると思う通貨はどれですか
問7:2023年の米ドル/円の高値(米ドル高・円安の水準)はどのくらいになると思いますか
問8:2023年にドル円が上昇するとしたら、その理由として最も大きいのは次のうちどれだと考えますか
問9:2023年の米ドル/円の安値(米ドル安・円高の水準)はどのくらいになると思いますか
問10:2023年にドル円が下落するとしたら、その理由として最も大きいのは次のうちどれだと考えますか
今後の調査実施計画及び公表方針

問1:今後1カ月間の米ドル/円相場の見通しについてお答えください

今後1カ月間の米ドル/円相場の見通し

「今後1カ月間の米ドル/円相場の見通し」については、「米ドル高・円安方向」と答えた割合が26.6%であったのに対し「円高・米ドル安」と答えた割合は47.9%であった。この結果「米ドル/円予想DI」は▼21.3%ポイントと前月の▼2.3%ポイントからマイナス幅が大幅に拡大した。調査期間前後の米ドル/円相場は、日銀が金融緩和の現状維持を発表したことで128円台半ばから131円台半ばへと急伸した。しかし、その後は市場に4月の総裁交代後に政策修正が行われるとの観測がくすぶり続けたため上値が重くなった。また、米連邦準備制度理事会(FRB)による年内の利下げ転換予想が根強いこともあり、個人投資家は円高・米ドル安の流れがしばらく続くと見ているようだ。

今後1カ月の米ドル/円相場の高値と安値の予想については、最高値が142.00円、最安値が115.00円となり、高値の平均値は133.38円、安値の平均値は125.51円であった。高値の中央値は133.00円、安値の中央値は125.00円だった。前月調査から7~8円程度、円高・米ドル安方向へシフトしている。

米ドル/予想レート※高値と安値が逆の回答や片方だけの回答などを無効とした上で、上位3%と下位3%の回答をカットしてデータを処理

問2:今後1カ月間のユーロ/円相場の見通しについてお答えください

今後1カ月間のユーロ/円相場の見通し

「今後1カ月間のユーロ/円相場の見通し」については、「ユーロ高・円安方向」と答えた割合が、24.6%であったのに対し「円高・ユーロ安方向」と答えた割合は34.5%であった。この結果「ユーロ/円予想DI」は▼9.9%ポイントとなり、2022年2月調査以来のマイナス(弱気)に転じた。調査期間前後のユーロ/円相場は、欧州中銀(ECB)のラガルド総裁が金利は大幅に引き上げる必要があるとの見解を示したことや複数のECB[メンバーによるタカ派発言を受けてユーロ買いが強まった。一時142円台へと上昇する場面もあったが、個人投資家は日銀による政策修正への警戒感などからユーロ/円の反発には懐疑的なようだ。

今後1カ月のユーロ/円相場の高値と安値の予想については、最高値が150.00円、最安値が127.00円となり、高値の平均値は143.56円、安値の平均値は136.18円であった。高値の中央値は143.50円、安値の中央値は136.00円であった。前月調査から4~4.5円程度、円高・ユーロ安方向にシフトした。

ユーロ/予想レート
※高値と安値が逆の回答や片方だけの回答などを無効とした上で、上位3%と下位3%の回答をカットしてデータを処理

問3:今後1カ月間の豪ドル/円相場の見通しについてお答えください

今後1カ月間の豪ドル/円相場の見通し

今後1カ月間の豪ドル/円相場の見通し」については、「豪ドル高・円安方向」と答えた割合が、27.5%であったのに対し「円高・豪ドル安方向」と答えた割合は31.3%であった。この結果「豪ドル/ 円予想DI」は▼3.8%ポイントとなり、前月の▼8.0%ポイントからマイナス幅が縮小した。調査期間前後の豪ドル/円相場は、中国「ゼロ・コロナ政策」の終了や春節の影響による中国経済活性化への期待から88円台を安値に91円台へと切り返す展開となった。日銀の緩和修正観測などから、依然として円高予想が優勢ではあるが、豪ドルに対する評価がいくぶん上昇したことで豪ドル/円相場に対する弱気度合いが薄れたようだ。

今後1カ月の豪ドル/円相場の高値と安値の予想については、最高値が98.000円、最安値が75.00円となり、高値の平均値は91.31円、安値の平均値は84.48円であった。高値の中央値は91.00円、安値の中央値は85.22円で、2~5円程度円高・豪ドル安方向にシフトした。

豪ドル/予想レート
※高値と安値が逆の回答や片方だけの回答などを無効とした上で、上位3%と下位3%の回答をカットしてデータを処理

問4:今後1カ月間のポンド/円相場の見通しについてお答えください

今後1カ月間の英ポンド/円相場の見通し

「今後1カ月間の英ポンド/円相場の見通し」については、「英ポンド高・円安方向」と答えた割合が、24.6%であったのに対し「円高・英ポンド安方向」と答えた割合は35.3%であった。この結果「英ポンド/円予想DI」は▼10.7%ポイントとなり、前月の▼1.9%ポイントからマイナス幅が拡大した。調査期間前後の英ポンド/円相場は、英12月消費者物価指数(前年比)が10.5%と高止まりしたことで英中銀(BOE)が2月会合において0.50%利上げを実施する可能性が浮上したことから161円台に上昇。しかし、利上げによる英経済へのマイナスの影響が懸念される他、日銀による緩和修正の思惑がくすぶる中で、個人投資家は円強気・英ポンド弱気の見通しを一段と強めたようだ。

なお、今後1カ月の英ポンド/円相場の高値と安値の予想については、最高値が170.25円、最安値が145.00円となり、高値の平均値は164.49円、安値の平均値は154.99円であった。高値の中央値は165.00円、安値の中央値は155.00円で、前月調査から5~7円程度、円高・ポンド安方向にシフトした。 

英ポンド/予想レート※高値と安値が逆の回答や片方だけの回答などを無効とした上で、上位3%と下位3%の回答をカットしてデータを処理

問5:今後3カ月程度の期間で買いたい、もしくは強くなると思う通貨はどれですか(ひとつだけ)。また、選んだ理由もご記入ください

今後3カ月程度の期間で買いたい、もしくは強くなると思う通貨

今後3カ月程度の期間で買いたい、もしくは強くなると思う通貨はどれですか(ひとつだけ)と尋ねたところ、「円」と答えた割合が39.4%と最も多かった。次に多かったのが「米ドル」の28.3%で、「豪ドル(9.3%)」、「メキシコペソ(6.9%)」、「英ポンド(4.4%)」、「ユーロ(4.1%)」と続いた。「円」の割合は前月の35.4%から上昇して、2カ月連続で「米ドル」を上回った。「円」と回答した理由については「YCC(イールドカーブ・コントロール)の修正観測」など日銀の緩和修正を挙げる向きが多かった。また、「円キャリーの巻き戻し」など、前年の大幅な円安の反動を見込む声もあった。次点の「米ドル」については「FRB(米連邦準備制度理事会)の利上げはまだ終わっていない」などとして、米国の引き締め長期化が理由に挙がっていた。

問6:今後3カ月程度の期間で売りたい、もしくは弱くなると思う通貨はどれですか(ひとつだけ)。また、選んだ理由もご記入ください

今後3カ月程度の期間で売りたい、もしくは弱くなると思う通貨

今後3カ月程度の期間で売りたい、もしくは弱くなると思う通貨はどれですか(ひとつだけ)と尋ねたところ、「米ドル」と答えた割合が39.8%と最も多かった。次いで「円」が29.0%、さらに「ユーロ(8.1%)」、「トルコリラ(5.8%)」、「中国人民元(5.6)」、「英ポンド(4.5%)」、「豪ドル(2.2%)」と続いた。「米ドル」の回答割合は前月の33.7%から上昇した一方、「円」の割合は30.3%から小幅に低下した。「米ドル」が弱くなると回答した向きは、その理由として「FRBの利上げ幅が縮小する」、「FRBの利上げが止まる」、「FRBが利下げに転じる」など、米国の金融政策を挙げる向きが目立った。その他、「米国のインフレ鈍化」や「米国の雇用減速」なども理由に挙がっていた。

問7:2023年の米ドル/円の高値(米ドル高・円安の水準)はどのく
らいになると思いますか

2023年 米ドル/円高値予想

今回の特別質問として「2023年の米ドル/円の高値(米ドル高・円安の水準)はどのくらいになると思いますか?」と尋ねたところ、「130-135円」が31.5%で最も多かった。次いで「135-140円」が24.5%、「140-145円」が19.8%、「145-150円」が11.8%となり、節目の150円を再び上回るとの予想は合算でも12.4%にとどまった。2023年の米ドル/円相場は、上値の重い展開を見込む個人投資 家が多いことがわかる。1月6日に付けた134.77円前後が2023年の高値になると見る向きも少なくないようだ。

問8:2023年にドル円が上昇するとしたら、その理由として最も大き
いのは次のうちどれだと考えますか

2023年 米ドル/円上昇要因

また、「2023年にドル円が上昇するとしたら、その理由として最も大きいのは次のうちどれだと考えますか(ひとつだけ)? 」と尋ねたところ、「米国のインフレ再加速」との回答が25.8%で最も多かった。僅差で「日銀の金融緩和継続(25.0%)」が続き、以下「米連邦準備制度理事会(FRB)の継続的な引締め(16.3%)」、「米国の持続的な経済成長(11.2%)」、「世界的な経済危機(8.3%)」、「日本の貿易赤字拡大(6.0%)」、「世界的な株高・リスクオン(2.6%)」、「米中関係の一段の悪化(2.4%)」の順になった。「その他」は2.4%で「金利差拡大による円キャリー」や「日本の信用不安」などの回答があった他、「(米ドル/円の)上昇はない」との声もあった。

問9:2023年の米ドル/円の安値(米ドル安・円高の水準)はどのくらいになると思いますか

2023年 ドル/円安値予想

さらに、「2023年の米ドル/円の安値(米ドル安・円高の水準)はどのくらいになると思いますか?」と尋ねたところ、「120-125円」との回答が39.3%で最も多かった。次いで「115-120円」が23.0%、「125-130円」が21.6%と続き、以下「110-115円(10.4%)」、「105-110円(3.2%)」、「100- 105円(1.6%)」、「100円未満(0.9%)」の順になった。1米ドル=120円前後を下値のメドと見ている個人投資家が多いことがわかる。他方、2022年の安値(113.47円前後)を下回るとの見方は比較的少ないこともわかった。

問10:2023年にドル円が下落するとしたら、その理由として最も大きいのは次のうちどれだと考えますか(ひとつだけ)

2023年 ドル/円下落要因

また、「2023年にドル円が下落するとしたら、その理由として最も大きいのは次のうちどれだと考えますか(ひとつだけ)?」と尋ねたところ「日銀の金融緩和修正・終了」が33.1%で最も多く、以下「米国の景気後退(21.2%)」、「米国のインフレ鈍化(12.3%)」、「米連邦準備制度理事会(FRB)の金融引き締め終了(9.3%)」、「FRBの金融緩和への転換(8.6%)」、「世界的な金融危機(6.1%)」、「世界的な株安・リスクオフ(3.7%)」などと続いた。米ドル/円相場の下落要因として、FRBよりも日銀の金融政策に注目する個人投資家が多いようだ。

今後の調査実施計画及び公表方針

本調査も第164回目となりました。調査開始から12年が経過し、データの蓄積が進んできました。今後については、毎月定点観測で実施する調査結果を基に、予想DIの時系列比較から見出せるFX投資家の相場観の変化やその傾向などのほか、中長期的な視点に基づいたFX投資家の投資スタイルの変化などの考察も進めて行きたいと考えています。なお、毎月の本調査においては、公表扱いとしている質問項目及び回答結果の他に、「投資家の属性」、「取引頻度」、「取引規模」、「取引時間帯」、「投資選好」など、投資家実態を把握するために必要な各種の質問項目も設けて集計しています。それらの回答結果を用いた投資家の実態報告や属性別のクロス・セクション分析等については、当研究所が1年に1回、毎年年央に公表する「外為白書」で紹介する予定です。

主要4通貨の相場とDI

主要4通貨の相場とDI(グラフ)

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