豪ドルのFXデイトレードを行ううえで、インプットしておきたいトレードシナリオなどをギュッとまとめました。
執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉
Twitter:@gaitamesk_naka
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目次
今日の豪ドル トレードシナリオ
ここまでの相場
・原油価格は上昇。堅調な米経済指標の結果を受けて、米経済が深刻な景気後退を避けられるとの期待が高まったことが原油の買い要因となった。終値は前日比+0.86ドルの1バレル=81.01ドル(1月26日)。
・豪10-12月期消費者物価指数(CPI)は前年比+7.8%と予想(+7.6%)や前期(+7.3%)から上振れ。12月月次CPIは前年比+8.4%で、前月(+7.3%)からインフレは加速(1月25日)。
・豪12月雇用統計では、雇用者数は1.46万人減少して市場予想(2.5万人増)を下回ったほか、前月分も5.8万人増に下方修正された。失業率は3.5%で前月と変わらず。また、労働参加率は66.6%となった(1月19日)。
・12月6日に豪準備銀行(RBA)は金融政策決定会合を開催。市場予想通りとなる0.25%の利上げを実施し、政策金利を3.10%とした。今後の利上げペースに関してはデータ次第とした。次回会合は2月7日。
今日のメインシナリオ
豪四半期PPIは影響薄?市場の注目は米経済指標
本日は豪10-12月期四半期卸売物価指数(PPI)が発表される。前回の7-9月期には前年比+6.4%となり1998年の統計開始以来最大の伸びとなった。今期もエネルギー価格の高止まりや、人手不足などが原因となりPPIは高い伸びとなりそうだ。他方で、PPIの川下にあると言われる消費者物価指数(CPI)だが、豪州の10-12月期CPIは1月25日に発表されている。そのため、PPIの結果が豪ドル相場に大きな影響を与えることはなさそうだ。
本日は米国12月個人消費支出(PCEデフレーター)が発表される。PCEデフレーターの結果次第では、昨日同様に米国の株価指数が上昇し、リスクセンチメントに敏感な豪ドルは上昇することが予想される。もっとも、現在、市場の一番の注目は米連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策の行方だ。市場はFRBが予想するよりもハト派的な政策運営がなされるとの思惑を崩していない。来週に米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、日銀総裁人事の公表も近づいているため、米ドル/円がここ最近のレンジを大きく逸脱することは考え辛い。豪ドル/円の上値も限定的となりそうだ。
個別の想定シナリオ
■米経済指標が悪化
⇒米景気減速懸念が高まる
⇒リスク回避の動きが強まる
⇒豪ドルはリスクマインドに敏感
⇒豪ドルは売られる
チャート分析
今後の注目材料
一連の米経済指標
世界的な株価動向
「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」
外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円は雨、豪ドル/米ドルは曇り。7時に豪ドル/円のボリンジャーバンドで売りシグナル、豪ドル/米ドルの移動平均で買いシグナルが点灯。
【情報提供:外為どっとコム】
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- ※ なお「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」や、「外為注文情報」は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家ご自身でなさるようお願い致します。
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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