豪ドルのFXデイトレードを行ううえで、インプットしておきたいトレードシナリオなどをギュッとまとめました。
執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉
Twitter:@gaitamesk_naka
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目次
今日の豪ドル トレードシナリオ
ここまでの相場
・原油価格は続落。米エネルギー省(EIA)が公表した週間石油在庫において、原油在庫が予想外の積み増しとなったことが売り材料となった。一時、1バレル=76ドル台まで下落した(12月29日)。
・豪11月雇用統計で、雇用者数は6.4万人増加して市場予想(1.9万人増)を大幅に上回った。失業率は3.4%で前月と変わらず。また、労働参加率は66.8%となった(12月15日)。
・12月6日に豪準備銀行(RBA)は金融政策決定会合を開催。市場予想通りとなる0.25%の利上げを実施し、政策金利を3.10%とした。今後の利上げペースに関してはデータ次第とした。
・11月16日に発表された豪7-9月期賃金指数は前年比+3.1%と予想の+3.0%を上回り、4-6月期の+2.6%から伸びが加速した。
・RBAは12月のRBA理事会議事要旨を公表。今年5月の利上げ開始以来初めて、金利据え置きが選択肢に入った(12月20日)。
今日のメインシナリオ
年末は株価上昇?リスクマインドの改善が豪ドル/円を下支えする?
中国ーイタリア便の旅客のほぼ半数が新型コロナ陽性者だったことで、世界中に感染が拡大するとの懸念が浮上していた。しかし、この中から新たな変異株が検出されなかったことからリスクオフの巻き戻しになった。当面の間は中国の新型コロナに関する報道は材料視されやすいので、意識しておきたい。
本日も豪州独自の取引材料はなく、世界的な株価動向が豪ドル相場を主導することとなりそうだ。株式市場では年末にかけて株価が上がりやすい傾向がある。これは年内に税制対策で含み損の解消をした機関投資家などが、年末から年始にかけて新たにポジションを構築することが多いためと言われている。これを日本では「掉尾(とうび)の一振」、米国では「サンタクロースラリー」と呼ぶ。相場に絶対はないが、年末を控えた薄商いの中で株価の上昇が豪ドルを支えることも考えられる。
個別の想定シナリオ
■年末にかけて株価は上昇しやすい(アノマリー)
⇒豪ドルはリスクマインドに敏感
⇒豪ドルは底堅い
チャート分析
今後の注目材料
世界的な株価動向
「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」
外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円は曇り空に雨がぱらつき、豪ドル/米ドルは曇り空に太陽が覗く。8時に豪ドル/円と豪ドル/米ドルのRSIで売りシグナルが点灯。
【情報提供:外為どっとコム】
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- ※ 「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」とは、選択した通貨ペア・足種に対して、複数のテクニカル分析を行った結果をパネル形式で一覧表示することにより、直感的に相場状況を把握することができるツールのことを指します。
- ※また、高機能チャート(パソコン版)/(スマホ版)では「取引分析」 を選択することで、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況をチャート上に表示が可能です(「外為注文情報」)。
- ※ なお「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」や、「外為注文情報」は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家ご自身でなさるようお願い致します。
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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