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来週の為替予想(米ドル/円)「反発は限定的、来年にはねじれ議会が始動」ハロンズ FX 2022/12/17

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執筆:外為どっとコム総合研究所 小野 直人

目次

執筆日時 2022年12月16日 16時30分

反発は限定的、来年にはねじれ議会が始動

12月12日週の米ドル/円は米FOMC後に下げ幅埋める

米消費者物価指数(CPI)が、総合・コアともに前月比/前年比が前回を下回り米国のインフレ鈍化観測を高めたことが影響して、米ドル/円は134.485円まで売りが先行しました。しかし、米FOMCで来年・再来年のターミナルレート見通しが約100bp引き上げられ引き締めサイクルが継続するとの思いから、米ドル/円は138.172円まで切り返しました。もっとも、市場はFOMCが示した見通しやパウエルFRB議長の発言を本気で受け取るべきかどうか思案中の様子で、米ドル/円は足許のレンジブレイクを果たせませんでした。(各レート水準は執筆時点のもの)

※相場動向については、外為どっとコム総研のTEAMハロンズが配信している番組でも解説しています。

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外為どっとコム総合研究所のTEAMハロンズ(@TeamHallons) が、平日21時より配信するFXライブ番組

FX、FOMCレビュー 今後の焦点、BoE・ECB・米小売 Live(2022年12月15日)- YouTube

あやふやな米ドル動向

来週は12/20(火)に日銀金融会合、黒田東彦日銀総裁の定例記者会見、12/21(水)に米12月消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)12/23(金)に日11月全国消費者物価指数(CPI)、米11月耐久財受注、同個人消費支出(PCE)が発表されますが、マーケットの関心は米PCEになりそうです。 先日のFOMCのコミュニケーションは一貫してタカ派でしたが、市場の米ドル買いは限定的で、何か物足りなさを感じました。表現があっているかは分かりませんが、FRBの本気度が伝わってこなかった、ないしは市場がFRBの言葉を真に受け止めなかったためではないでしょうか。

足許、ピークアウトを裏付けるデータが見られる中で、来年に政策金利をここからさらに1%引き上げることが適切なのか投資家は決めかねています。しかも、再来年には1%の利下げを見込む見通しが同時に示されれば、なおさらでしょう。FRBもインフレ加速を示唆するデータが少ない中で、今年夏のように市場のハト派ムードを頑なに否定もできません。こうした状況が、何となく米ドル/円の値動きをあやふやなものにしたのだと思います。

少し先まで見通せば米ドルは買えない

来週は、需要鈍化や高いインフレ率と金利上昇が家計を圧迫しつつある中、米11月PCEも伸び鈍化が示されそうで、FRBの金融政策が早期に中立スタンスへ戻るとの見方を強め、米ドルを圧迫しそうです。逆に、インフレ再燃を意識させる結果となれば、米ドルは反発していくことになりそうですが、来年1月から米上下院のねじれ議会が始まるため、今後、連邦予算の問題が高まる可能性がある点までを考えると、あえてこの時期に米ドルを買い進める理由にはならないでしょう。

こうした点を踏まえると、米ドル円は戻り売り目線で良いのではないでしょうか。また、「日銀は来年4月に発足する新体制下で金融政策の点検や検証を実施する可能性がある」との一部報道でやや注目度が高まった感のある日銀会合ですが、黒田総裁が政策変更を考えるとは思いませんので、余程のことがない限り無風と考えます。

米ドル/円、まだ下目線

ドル/円は、200日移動平均線(135.57円、執筆時点)が下落幅拡大回避への安堵感を高めています。ただ、10月21日高値(151.942円)からのレジスタンスラインもきれいに米ドル/円の頭を抑えているほか、日足一目基準線も被ってきており、上値の重さは健在です。下方向への警戒心は払しょくできないと思われ、134.485円(12月14日安値)トライに向けて上値を切り下げていくのではないでしょうか。上値の目途は、139.500円付近がせいぜいと考えます。

【米ドル/円チャート 日足】

USDJPYチャート

出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」
予想レンジ:
USD/JPY:134.500-139.500

12/19 週のイベント:

12/20(火)   -    日本 日銀金融政策決定会合、終了後政策金利発表
12/20(火) 15:30 日本 黒田東彦日銀総裁、定例記者会見
12/20(火) 22:30 米国 11月住宅着工件数
12/20(火) 22:30 米国 11月建設許可件数
12/21(水) 24:00米国 11月中古住宅販売件数
12/21(水) 24:00米国 12月消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)
12/22(木) 8:50 日本 対外対内証券売買契約等の状況
12/22(木) 14:00 日本 10月景気先行指数(CI)・改定値
12/22(木) 22:30 米国 7-9月期四半期実質国内総生産(GDP、確定値)
12/22(木) 22:30 米国 7-9月期四半期GDP個人消費・確定値
12/22(木) 22:30 米国 7-9月期四半期コアPCE・確定値
12/22(木) 22:30 米国 新規失業保険申請件数
12/22(木) 24:00米国 11月景気先行指標総合指数
12/23(金) 8:30 日本 11月全国消費者物価指数(CPI)
12/23(金) 8:50 日本 日銀・金融政策決定会合議事要旨
12/23(金) 22:30 米国 11月耐久財受注
12/23(金) 22:30 米国 11月個人所得
12/23(金) 22:30 米国 11月個人消費支出(PCE)
12/23(金) 24:00 米国 12月ミシガン大学消費者態度指数・確報値
12/23(金) 24:00 米国 11月新築住宅販売件数

一言コメント

外為どっとコム総合研究所のTEAMハロンズ(@TeamHallons) が平日毎日21時よりライブ配信しています。番組では、注目材料の紹介、テクニカル分析でエントリーポイントや利食い・損切りポイントを解説し、実際にリアルトレードも行っています。ご興味のある方は、一度、こちらにアクセスしてみてください。

 
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