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「ドル円下落の今… どうしても解っておいてほしいこと 」 今井 雅人氏 2022/12/1【ダイジェスト】

ドル高相場はおわり もう上がってこない

動画配信期間

2022/12/1~

概要

銀行ディーラー時代の輝かしい実績を持つ「マット今井」こと今井雅人氏による恒例の経済・為替相場の解説セミナーです。
各通貨の具体的な展開を今井節で明快に解説します。

ダイジェスト

■ドル高は今年で終わり、ドル/円は上がってこない
(01:02頃から)

まず、今日結論を言いますと、「ドル高の相場は今年で終わりです。ドル/円は上がってこないと思います」。

今年の初め頃からずっと申し上げているんですけれど、年初は「今年はドル高円安になっていく年」という話をしました。その背景は、アメリカが去年(2021年)の6月ぐらいから物価がどんどん上がり始めていて、どんどんインフレになりました。(中央銀行は)普通だとインフレになると金利をすぐ上げていくんですね。ところが、コロナの影響もあり、去年の6月~7月ぐらいからインフレの傾向が顕著に出ていたにも関わらず、FRBは静観をして動かなかったんです。

で、年末ぐらいまでずっと堪えて、ようやく去年の12月ぐらいになって動き出して、「やっぱり物価は抑えなければいけない」みたいな感じになってきましたね。

インフレというものは、他の病気と同じです。病気も早期治療をすれば早く治ります。インフレも実は同じで、早く治療を始めれば早く収まりますが、治療が遅れてしまうとどんどん悪化してしまい、そして時間がかかってしまう、という具合にとてもよく似ています。

今回の場合は「インフレを抑える」という治療が遅れてしまったんですね。コロナでみんな傷んでましたから、わざと遅らせた部分もありますけど。できるだけ景気を落としたくないという思いが強すぎて、躊躇してしまったということです。

それで今年を迎えましたが、こういう状況下での1年は、インフレはどんどん高まっていき、FRBはどんどん追い込まれて利上げのペースを上げていかざるを得ない。そうすると日米の金利差がどんどん広がっていってしまうので、それに合わせてドル円もドル高円安になっていく、・・・と、こういう1年になっていくでしょうという話を年初ごろにしたと思いますけども。その時に申し上げたのは、ただしそれは「期間限定でどこまで続くかはわかりません。下手をすれば今年の後半ぐらいにピークが来るかもしれないし、あるいは来年かもしれないけども、それより先までその傾向が続くことはないでしょう」というような話をずっとしてきました。

では、いつドル高が止まるのかですけども、日本はもうずっと金利を上げないまま、動かさないっていう方針で来ましたから、「ゼロ」。つまり、金利差が広がるって事は、アメリカの金利が上がるということと同じ意味なんですよね。

インフレがどんどん加速するから「うわーやばいやばい」と言って利上げの幅を広げますが、最初のうちは効かない。でも、これは劇薬ですから、さすがにそんな急なことをすると、突然どこかでその影響が出始めるんですよ。で、景気が一気に冷え始めていく。こういう状況になってきたらこのドル高円安方向は止まり、そしてしかるべき時間を置いて今度は逆流を起こすと、こういう話をずっとしてきたんですけども。

いよいよ、先月ぐらいからその傾向がはっきりしてきまして、僕は151円台で介入があった日も結構ドルロングで、あの日はすごい 負けましたけど、それを戻して148円台と149円台でそれまで持っていた全部のロングポジションを閉じまして、それ以降はもうドルショートに切り替えています。なかなか取れないんですけどでも、基本的にドルショートに切り替えてここまでやってきました。

でそれは、自分が今年の初めから行ってきた通りのことをやっているだけで、まあ言ってみりゃ当たり前の流れになってきているということだと思います。

 
株式会社マットキャピタルマネージメント 代表取締役
今井雅人
1962年生まれ、岐阜県下呂市出身。上智大学卒業後、1985年に三和銀行入行、1987年よりディーリングの世界に入る。1989年から5年間シカゴに赴任、その間多くの著名トレーダーと出会う。日本に戻ってからは為替部門に従事。2004年3月までUFJ銀行の為替部門の統括次長兼チーフディーラーを勤めていたが、同年4月に独立。内外の投資家にも太いパイプを持ち、業界を代表するトレーダーとして活躍するが、2009年8月第45回衆議院選挙に立候補し、初当選。現在は、経済アナリスト活動など多忙な毎日を送る。元東京外為市場委員会委員、東京フォレックスクラブ理事歴任。株式会社マットキャピタルマネージメント代表取締役。
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