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砲身は上下どちらに、ドル円発射台へ-9月日銀金融政策決定会合
動画要旨
【日銀金融政策決定会合/黒田総裁会見】
9月22日に、日銀の金融政策会合の結果が公表されます。時間は未定ですが、およそ11時~12時半ごろと見られています。また、15時30分から黒田日銀総裁の定例会見が行われます。
会合では金融政策の変更はない見通しですが、海外勢中心に、インフレ対応が遅れる日銀への政策修正期待が高まりやすい状況です。日銀が金融政策について、どのようなメッセージを市場に送るか注目されます。
【日銀金融政策決定会合/黒田総裁会見を見る上でのポイントは3つ】
1つ目は、投票数です。7月は長短金利操作、イールドカーブ・コントロールにおいて、賛成8、反対1で決定されました。
ただ、従来の政策に一貫して反対し、ハト派な政策に賛成した片岡氏ら2名が退任し、より中立的な高田氏の後任で投票行動に変化があれば、日銀の政策調整への機運を高めるかもしれません。
2つ目は、フォワードガイダンス変更の有無です。
日銀は、生鮮食品を除く消費者物価指数の前年比上昇率が安定的に2%を超えるまで、緩和策を継続するとしていますが、8月のコアCPIが前年比2.8%へ上昇する中で、日銀のインフレ判断が変わるのかどうか着目されます。
3つ目は、足もとの円の動向を巡る見解です。大規模緩和による円安進行がインフレ率を押し上げる、悪いサイクルが社会問題化しています。
また、22日には75bpの利上げを決め、マイナス金利からの脱却をはかるスイス国立銀行からも遅れることになり、円安バイアスは後退しづらくなっています。
黒田総裁は9月9日に、「急激な為替変動は企業の経営方針の不確実性を高める」と、円安に警戒を示しました。為替水準ではなく、あくまでも円安スピードへの懸念である点は忘れてはいけませんが、さらに踏み込んだ発言があれば、円急騰も考えられます。
一方、14日に「あらゆる手段を排除しない」としていた、鈴木財務相は20日、「日銀に物価安定の実現に向けた努力を期待する」と、やや介入へのトーンを低下させています。円の安定はいったん日銀に任せたようです。
こうした点で、黒田総裁の円を巡る発言は注目されるでしょう。
【結果とドル/円の反応】
日銀金融政策決定会合/黒田総裁会
このうち、TEAMハロンズでは、日本と主要国との金融政策の温度差がすぐに縮まらないとの見方から、①をメインシナリオと考えています。
ただ、FOMC後の値動きで円安スピードが加速し過ぎた場合、介入警戒からドル円の値動きが想定と異なる展開となる可能性もあります注意は怠れません。
※この文章は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家自身でなさるようお願い致します。
本日のYoutube配信URL(15:25開始)
円卓で有名だった旧・上田ハーローの元ディーラー・ストラテジスト・アナリストの所属のチーム。マネ育chに「3分テクニカル分析」(動画)、週刊為替レポート「ハロンズ」、米雇用統計レポート「米国雇用統計の予想と戦略」等執筆。X(Twitter)アカウントTEAMハロンズ(@TeamHallons)では、マーケット雑感、経済指標のヘッドラインを呟いている。平日21:00からはLIVE番組【実践リアルトレード】も担当し、テクニカル分析の解説やリアル口座を使ったトレードをお見せするなど、FX個人投資家の皆様のお取引に有効な情報を日々、配信している。
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