シカゴIMM通貨先物ポジションの推移から為替市場の全体的な状況と投資マインドを読
み解きます。
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也
目次
▼IMMポジション ユーロ/ドル
ユーロネットショート僅かに減少
▼IMMポジション ポンド/ドル
ポンドネットショート2週連続で小幅に減少
ドル/円
IMMポジション ドル/円
ポイント
【円ネットショート小幅に増加】
7月26日時点で円のポジションは、ドルに対して6.1万枚の売り越し(ネットショート)。
ショートが小幅に積み増されたことから、ネットショートは前週から0.2万枚増加。
期間中のドル/円相場は、米7月総合PMIが好不況の分岐点とされる50.0を約2年ぶりに下回ったことを受け2週間ぶりに一時136円台を割り込んだ。
ただ、全体としては米連邦公開市場委員会(FOMC)を前に様子見ムードが強かったようだ。
ユーロ/ドル
IMMポジション ユーロ/ドル
ポイント
【ユーロネットショート僅かに減少】
7月26日時点でユーロのポジションは、ドルに対して4.2万枚の売り越し(ネットショート)。
ロング・ショートともに大きな変化は見られず、ネットショートは前週から0.1万枚の減少にとどまった。
期間中のユーロ/ドル相場は、ユーロ圏の景気後退(リセッション)を巡る懸念がくすぶりつつも、1.0200ドルを挟んでもみ合う展開となった。
そうした方向感のない相場展開の中、投機筋の動きはポジションの調整が主流だったようだ。
ポンド/ドル
IMMポジション ポンド/ドル
ポイント
【ポンドネットショート2週連続で小幅に減少】
7月26日時点でポンドのポジションは、ドルに対して5.4万枚の売り越し(ネットショート)。
ロングが小幅に積み増されたことから、ネットショートは前週から0.3万枚減少。
期間中のポンド/ドル相場は、1.210ドル手前へと小幅に上昇する展開。
そうした中、投機筋のポンド弱気スタンスがいくぶん後退したようだ。
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IMMポジション
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神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。
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