FX/為替「24年ぶりの円安が追い風に!?FX個人投資家の半数以上が3月以降『損益プラス』と回答!」外為短観 第158回

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<第158回調査>2022年7月30日

外為どっとコムの口座開設者のお客様を対象とした投資動向等に関するアンケート調査です。

分析・レポート作成
外為どっとコム総合研究所

調査実施期間
2022年7月22日(金)13:00~2022年7月26日(火)24:00

調査対象
外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』に口座を開設のお客様層。

調査方法
外為どっとコムの口座開設者にメールでアンケート回答URLを送付。
今回の有効回答数は651件。
※必要項目を全て入力して回答して頂いたお客様を「有効回答数」としました。

問1:今後1カ月間の米ドル/円相場の見通しについてお答えください
問2:今後1カ月間のユーロ/円相場の見通しについてお答えください
問3:今後1カ月間の豪ドル/円相場の見通しについてお答えください
問4:今後1カ月間のポンド/円相場の見通しについてお答えください
問5:今後3カ月程度の期間で買いたい、もしくは強くなると思う通貨はどれですか
問6:今後3カ月程度の期間で売りたい、もしくは弱くなると思う通貨はどれですか
問7:今年3月以降の円安・ドル高局面での損益状況について、投資資金の何%となっていますか
今後の調査実施計画及び公表方針

問1:今後1カ月間の米ドル/円相場の見通しについてお答えください。

今後1カ月間の米ドル/円相場の見通し

「今後1カ月間の米ドル/円相場の見通し」については、「米ドル高・円安方向」と答えた割合が、62.1%であったのに対し「円高・米ドル安」と答えた割合は16.9%であった。この結果「米ドル/円予想DI」は△45.2%ポイントとなり、依然として高水準にはあるものの、前月の△64.7%ポイントからプラス幅が縮小した。調査期間前後の米ドル/円は、米6月消費者物価指数が前年比+9.1%と1981年11月以来の高い伸びとなったことで7月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で100bp(1.00%)の利上げが決まるのと観測から1998年9月以来の139円台へ続伸。ただ、その後は米景気後退を巡る懸念が広がり、一時は135円台まで下落するなど乱高下した。そうした中で個人投資家の米ドル強気・円弱気観測がやや後退したと考えられる。

今後1カ月の米ドル/円相場の高値と安値の予想については、最高値が150.00円、最安値が125.50円となり、高値の平均値は140.48円、安値の平均値は132.68円であった。高値の中央値は140.00円、安値の中央値は135.00円だった。前月調査から2円程度米ドル高・円安方向へシフトした。

米ドル/予想レート
※高値と安値が逆の回答や片方だけの回答などを無効とした上で、上位3%と下位3%の回答をカットしてデータを処理

問2:今後1カ月間のユーロ/円相場の見通しについてお答えください

今後1カ月間のユーロ/円相場の見通し

「今後1カ月間のユーロ/円相場の見通し」については、「ユーロ高・円安方向」と答えた割合が、44.4%であったのに対し「円高・ユーロ安方向」と答えた割合は23.0%であった。この結果「ユーロ/円予想DI」は△21.4%ポイントとなり、前月の△49.5%ポイントからプラス幅が大きく縮小した。調査期間前後のユーロ/円相場は、欧州景気の先行き懸念から売りが優勢となり、142円台から一時、138円台まで下落した。その後もロシアが欧州向けの天然ガス供給を削減するなど、ユーロ圏のエネルギー不安を煽る材料が伝わる中、上値が重い展開が続くと見ている個人投資家が増えているようだ。

今後1カ月のユーロ/円相場の高値と安値の予想については、最高値が150.00円、最安値が130.00円となり、高値の平均値は143.98円、安値の平均値は136.36円であった。高値の中央値は144.00円、安値の中央値は137.00円であった。前月調査から2~5円程度ユーロ高・円安方向へシフトした。

ユーロ/予想レート
※高値と安値が逆の回答や片方だけの回答などを無効とした上で、上位3%と下位3%の回答をカットしてデータを処理

問3:今後1カ月間の豪ドル/円相場の見通しについてお答えください

今後1カ月間の豪ドル/円相場の見通し

「今後1カ月間の豪ドル/円相場の見通し」については、「豪ドル高・円安方向」と答えた割合が、44.7%であったのに対し「円高・豪ドル安方向」と答えた割合は15.4%であった。この結果「豪ドル/円予想DI」は△29.3%ポイントとなり、前月の△44.8%ポイントからプラス幅が大きく縮小した。調査期間前後の豪ドル/円相場は、6月雇用統計の好結果を受け、8月会合での大幅利上げ(0.75%)観測から豪ドル買いが強まり95円台まで上昇した。ただしその後は、世界的な景気減速懸念から伸び悩む展開となった。個人投資家は依然として豪ドルに対して強気だが、一部には高値警戒感がくすぶり始めたようだ。

今後1カ月の豪ドル/円相場の高値と安値の予想については、最高値が105.00円、最安値が85.00円となり、高値の平均値は97.92円、安値の平均値は90.94円であった。高値の中央値は97.50円、安値の中央値は92.00円で、前月より安値平均値が1円程度、豪ドル高・円安方向にシフトした。

豪ドル/予想レート
※高値と安値が逆の回答や片方だけの回答などを無効とした上で、上位3%と下位3%の回答をカットしてデータを処理

問4:今後1カ月間のポンド/円相場の見通しについてお答えください

今後1カ月間の英ポンド/円相場の見通し

「今後1カ月間の英ポンド/円相場の見通し」については、「英ポンド高・円安方向」と答えた割合が、42.4%であったのに対し「英ポンド安・円高方向」と答えた割合は18.9%であった。この結果「ポンド/円予想DI」は△23.5%ポイントとなり、前月の△44.9%ポイントからプラス幅が大きく縮小した。調査期間前後の英ポンド/円相場は、高インフレが続く中、ベイリー英中銀(BOE)総裁が8月会合で50bp(0.50%ポイント)利上げの可能性を言及したことで、一時166円台まで上昇。しかしその後は、BOEが8月に大幅利上げを行うことで経済減速懸念が強まるのではとの思惑から上値が重くなった。こうした相場展開が英ポンド/円予想DIのプラス幅縮小につながったと見る。

なお、今後1カ月の英ポンド/円相場の高値と安値の予想については、最高値が180.00円、最安値が150.00円となり、高値の平均値は169.22円、安値の平均値は158.85円であった。高値の中央値は169.00円、安値の中央値は160.00円で、前月から高値・安値中央値が僅かながら英ポンド高・円安方向にシフトした。

英ポンド/予想レート
※高値と安値が逆の回答や片方だけの回答などを無効とした上で、上位3%と下位3%の回答をカットしてデータを処理

問5:今後3カ月程度の期間で買いたい、もしくは強くなると思う通貨はどれですか(ひとつだけ)。また、選んだ理由もご記入ください

今後3カ月程度の期間で買いたい、もしくは強くなると思う通貨

今後3カ月程度の期間で買いたい、もしくは強くなると思う通貨はどれですか(ひとつだけ)と尋ねたところ、「米ドル」と答えた割合が55.6%と最も多かった。次いで「円」が17.5%、「豪ドル」が6.3%と続き、さらに「ユーロ(6.1%)」、「英ポンド(4.3%)」、「メキシコペソ(2.9%)」、「スイスフラン(1.7%)」と続いた。個人投資家の間では米ドルの先高感が依然として強いことが確認できた。米ドルを買いたい理由としては米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げを挙げる向きが圧倒的に多く、「金利差拡大でドル高が続く」との声や「米国の利上げが停止するまではドル高が続く」との声が挙がった。そのほか、「ウクライナ紛争の長期化で安定資産としての価値が相対的に上がる」との指摘もあった。

問6:今後3カ月程度の期間で売りたい、もしくは弱くなると思う通貨はどれですか(ひとつだけ)。また、選んだ理由もご記入ください

今後3カ月程度の期間で売りたい、もしくは弱くなると思う通貨

今後3カ月程度の期間で売りたい、もしくは弱くなると思う通貨はどれですか(ひとつだけ)と尋ねたところ、「円」と答えた割合が49.5%と最も多かった。次いで「ユーロ」が16.1%、「米ドル」が15.5%と続き、以下「トルコリラ(5.4%)」、「英ポンド(5.1%)」、「豪ドル(2.6%)」、の順になった。今回も「円」の先安観が圧倒的に強いことがわかった。円を売りたい理由としては「マイナス金利が継続される」「海外各国の利上げ(で金利差が拡大)」「金融緩和の継続」などと、日銀の金融政策を挙げる向きが目立った。そのほか、「ウクライナ紛争の長期化で(エネルギー価格が高止まり)貿易赤字が続く」との声や、「政府・日銀が対応を取らないから」との指摘もあった。

問7:今年3月以降の円安・ドル高局面での損益状況について、投資資金の何%となっていますか

今年3月以降の円安・ドル高局面での損益状況について、投資資金の何%となっていますか

今回の特別質問として、「今年3月以降の円安・ドル高局面での損益状況について、投資資金の何%となっていますか。」と尋ねたところ、「0%(変化なし)」の21.5%を除けば、「+10%から20%」が14.3%で最も多かった。次いで「+5%から10%(12.9%)」、「+1%から5%(11.8%)」、「-30%以下(8.3%)」、「+30%以上(7.8%)」、「+20%から30%(7.2%)」などと続いた。プラス(利益)と答えた合算割合は54.0%に上り、マイナス(損失)の合算割合24.5%を大きく上回った。3月以降、米ドル/円相場が25円近く上昇するなど大幅な円安が進行する中、個人投資家の円売り・外貨買い戦略が功を奏したようだ。

損益の理由について自由記述形式で尋ねたところ、プラスと答えた向きからは「(円安の)トレンドが出ている」「流れが読みやすい所が多かった」「ドルで積み立てしている」などの回答があった。マイナスと答えた向きからは「ドルショートで含み損」「損切りのタイミングを失った」などの声が挙がり、依然としてマイナスのポジションを保有し続けている様子が窺えた。

今後の調査実施計画及び公表方針

本調査も第158回目となりました。調査開始から11年が経過し、データの蓄積が進んできました。今後については、毎月定点観測で実施する調査結果を基に、予想DIの時系列比較から見出せるFX投資家の相場観の変化やその傾向などのほか、中長期的な視点に基づいたFX投資家の投資スタイルの変化などの考察も進めて行きたいと考えています。なお、毎月の本調査においては、公表扱いとしている質問項目及び回答結果の他に、「投資家の属性」、「取引頻度」、「取引規模」、「取引時間帯」、「投資選好」など、投資家実態を把握するために必要な各種の質問項目も設けて集計しています。それらの回答結果を用いた投資家の実態報告や属性別のクロス・セクション分析等については、当研究所が1年に1回、毎年年央に公表する「外為白書」で紹介する予定です。

主要4通貨の相場とDI

主要4通貨の相場とDI(グラフ)

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