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FX/為替予想「ペソ/円、2015年末以来となる7円の大台突破なるか?」メキシコペソ/円 7月見通し YEN蔵

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目次

▼政権のインフレ対策は効果薄で物価上昇
▼メキシコ中銀は連続利上げ
▼ペソは堅調な動きが継続

政権のインフレ対策は効果薄で物価上昇

23日に発表された6月前半の消費者物価指数は前年比7.88%と5月の7.58%、予想の7.7%を上回りました。前月比も0.49%と予想の0.31%を上回りました。食料品、飲料、たばこの価格が11.71%、野菜果物の価格が13.29%上昇しました。
政権は農家に肥料を無料で配布する対象を広げるなど、物価対策を行っていますが効果を見守る状況です。

メキシコ中銀は連続利上げ

メキシコ中銀は23日に政策金利を0.75%引き上げ7.75%としました。5人の委員が全会一致で7会合連続の利上げとなりました。利上げ幅はメキシコ中銀が現体制なってから最大の幅で9会合連続の利上げで、4%から3.75%幅の利上げになっています。
声明では、需要の回復、エネルギー・食品の上昇、生産におけるボトルネックなどの影響でインフレ期待が加速している、ペソは秩序だった動きをしているが長短金利は上昇している、経済活動は第2四半期中に徐々に回復すると予想、6月のヘッドラインインフレは7.88%に上昇し2022年と2023年のインフレ予測は上昇した、2024年第1四半期の3%のインフレ目標への低下は維持されている、3%のインフレ目標への収束するために必要であれば強力な対策を講じるとしました。
3%のインフレ目標に向けて必要ならば更なる利上げを行うというタカ派的なスタンスを維持していることで、声明にもありましたがペソは高値圏で維持されています。

ペソは堅調な動きが継続

ドル/メキシコペソは5月30日に1ドル=19.413ペソまで下落し2020年3月以来のペソ高でしたが、6月は一時ペソ安に振れる局面がありました。6月10日に米消費者物価指数が強い数字が出て米金利上昇、ドル高の流れを受けて1ドル=20.70ペソ付近までペソ安がすすみました。
このレベルは4月28日も上昇が抑えられたレベルで、3月8日の高値21.468~5月30日の安値19.413ペソのフィボナッチ・リトレースメント61.8%戻しに当たります。
このレベルが中期的なレジスタンスになっており、ここが抜けなければドルペソは19.40~20.70ペソのレンジを予想します。

ペソ/円(図1)はドル/円の上昇の影響もありレジスタンスになっていた6.48円付近を上抜けして、6月8日に6.868円と直近の高値まで上昇しました。
その後米長期金利上昇によるリスク回避の動きで円高となり16日に6.392円まで下落しました。ただ6.4円割れには一目均衡表の雲の上限が位置し、そのレベルがサポートし6.81円付近に上昇しています。
長期的(図2)には7円付近は2016年に下抜けするまでサポートになっていたところで、2014年11月の高値8.71円~2020年4月の安値4.222円のフィボナッチ・リトレースメント61.8%戻しに当たり重要なレジスタンスです。ここを上抜けできないと6~7円のレンジを予想します。
7円を上抜けした場合は下落前の戻り高値7.43円付近がターゲットになります。
短期的には直近安値の6.4円付近をサポートに6.4~7円のレンジを予想します。

メキシコペソ/円 日足チャート
図1:メキシコペソ/円 日足チャート

メキシコペソ/円 月足チャート
図2:メキシコペソ/円 月足チャート

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YEN蔵
株式会社ADVANCE代表取締役 米系のシティバンク、英系のスタンダード・チャータード銀行で、20年以上にわたり、為替ディーラーとして活躍。現在は投資情報配信を主業務とする株式会社ADVANCE代表取締役。ドル、ユーロなどメジャー通貨のみならず、アジア通貨をはじめとするエマージング通貨でのディーリングについても造詣が深い。また、海外のトレーダー、ファンド関係者との親交も深い。ブログ「YEN蔵のFX投資術」、メルマガ「YEN蔵の市場便り」で個人投資家に対して為替に関する情報を発信しており、人気を博している。
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