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FX/為替予想「リスク回避の動きからランド安…『小康状態』維持できるか」南アフリカランド 7月相場見通し

南アフリカランド相場見通し

目次

▼主要国での金融引き締めが景気後退を想起させ、リスク回避の動きからランド安
▼南ア経済は緩やかに回復するも、世界的なリスクセンチメントの変化に注意

主要国での金融引き締めが景気後退を想起させ、リスク回避の動きからランド安

南アフリカ・ランドの対ドル相場は、グローバルな為替市場におけるリスクセンチメント、そしてそれを大局的に反映して変動する安全通貨であるドルの名目実効為替レートと連動性が高い(第1図)。

南アフリカ・ランド対ドル相場とドル名目実効為替レート
第1図:南アフリカ・ランド対ドル相場とドル名目実効為替レート

米国などにおけるインフレ鈍化の兆しから、FRBなどによる急速な利上げに対する市場の警戒感が緩和し、ランドは6月上旬にかけて一旦持ち直していた。もっとも、6月に入ると、主要国のインフレ指標が依然根強いインフレ圧力を示唆。実際にECBやFRBなどが、それまで予想されたよりも踏み込んだ金融引き締めスタンスを示したこともあり、市場のリスク回避スタンスが再び強まると、ランドは6月中旬以降急落した。

その後、そうした金融引き締めスタンスが景気後退につながるとの見方から米長期金利の上昇が一服したことで、市場のリスク回避スタンスはやや緩和しており、本稿執筆時点ではランドも急落が一先ず一服している(第2図)。

南アフリカ・ランド対ドル相場と米10年金利
第2図:南アフリカ・ランド対ドル相場と米10年金利

南ア経済は緩やかに回復するも、世界的なリスクセンチメントの変化に注意

南アフリカにおけるコロナウイルスの感染拡大第5波は小規模で大事に至らず5月をピークに沈静化しており、南アフリカ経済は緩やかな回復基調が続いている。ランドは他の新興国通貨と同様に対ドルでは上値が重いものの、ウクライナ紛争から地政学的に影響を受け難く、資源高も背景に相対的には底堅く推移している。目先こうした状況を背景にランドは小康状態を維持しそうだが、世界的なインフレ圧力と景気後退リスクは燻っており、市場のリスクセンチメントが再び悪化する場面ではランドも下落リスクが再燃し易いだろう。

(国際通貨研究所 上席研究員 橋本 将司 氏)

【南アフリカランド/円 日足】

ZAR/JPY 日足

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当社取扱通貨のうち、いわゆる新興国通貨に分類されるトルコリラ・南アフリカランドおよびメキシコペソ(MXN)はインターバンク(銀行間為替市場)における流動性が主要国通貨に比べ相対的に低く、経済指標発表のみならず金融政策変更やその他政治的要因、さらには地政学的リスク等の要因による突発的な相場急変動が起こりやすい環境下にございます。また、こうした急変動時には実勢インターバンクレートのスプレッド(BidとAskの差)も平常時に比べ大幅に拡大する傾向にあり、その場合には当社でもやむなく提示スプレッドを一時的に拡大することがございます。あわせて、相場状況により「ダイレクトカバーの対象となる注文」の基準Lot数(最低数量)を一時的に変更する場合がございますので、あらかじめご承知おきくださいますようお願いいたします。これら新興国通貨のお取引、およびこれらを対象とするキャンペーンへのご参加に際しては、以上につきあらかじめご留意のうえ、ポジション保有時、特に法人会員様の高レバレッジ取引における口座管理には十分ご注意くださいますようお願い申し上げます。以上の新興国通貨それぞれのリスク、および直近時点でのリスクレポートにつきましては、こちらのページをご参照願います。
新興国通貨が高金利である理由について
新興国に分類される国々は概して政治リスクや財政リスクが先進国よりも高く、したがってその経済的信用度は相対的に低い水準にあります。こうした条件下では海外投資家の資金を呼び寄せられず、経済発展の支障となるため、金利を上げたり税金を安くしたりすることで、信用度の低さを補いうる投資環境を構築しようとします。そのため新興国通貨は一般に先進国通貨よりも高金利となる傾向にありますが、前述したように各種リスクが高い水準にあることから、長期的には先進国通貨に比べて価値が下がる(=通貨が下落する)条件を備えているともいえます。
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